板井吹蔵のトーク
トーク情報- すいぞう
すいぞう 私の冠動脈には2つのステントが留置されています。1年前に1つ、半年前に1つ入れました。
先月の検査で再狭窄はしていないという事で、ステントは順調です。
しかし冠動脈から枝分かれしている細い血管に狭窄が見られるようで、カテーテルを入れるより投薬で血管を広げる処置をしています。
血液透析自体が心臓には負担をかけ、心筋梗塞や狭心症のリスクになります。ですけら、来月より心臓に負担が少ない腹膜透析への移行をすることにしました。
腹膜透析は腹腔内に透析液を入れ、腹膜の浸透圧を利用して透析を行う方法です。透析液の交換は1日4回、自分で行うので、病院に週3回通う必要がなくなります。
自己管理の徹底は必要ですが、仕事に使える時間は増えます。心臓への負担と時間の活用を考え、決断しました。
来月、手術することになりました。 すいぞう 藪 医師(中山祐次郎)藪 医師(中山祐次郎) この6年間、何千回も何万回も逃げ出そうとした。そのたびに、「人が休んでいるときに歯を食いしばらねば、鮮やかな結果など出ない」とひとりごちた。何度も原稿をボツにする編集者小木田さんを恨んだ。すべては力量のなさと、天才でない自分を呪った。
自分にしか出来ないことはなんだろう。そんなものはない、いやある、と苦しい往復をした。毎日メスを持ち、人の死に歯ぎしりをしながら書く、それしかないと信じた。
まだ満足などしない。できようもない。僕はまだまだ「やる」を選び続ける。駄作を書いたら一発退場の、このリングの上で。