武井元彦はじめまして。52歳の営業マンです。幻冬舎の書籍を読みまくっています。最近は岸惠子さんの『わりなき恋』を読み大人の切ない恋に感動しました。もちろん見城さんの『たった一人の熱狂』 がきっかけで幻冬舎オタクになりました。
見城徹のトーク
トーク情報見城徹 吉田真悟吉田真悟 No.040
『異端者の快楽』
見城徹著
2016/1/5
異端者の快楽とは?ご自分で説明されてましたので引用します。
『すべての表現は自分で自覚していても、いなくても、異端者の哀しみから発していると僕は思っている。
では、異端者とは何か?
はっきりしているのは、共同体の概念でいえは「少数派」であるということだ。共同体を構成し、維持する大多数から滑り落ちる「少数派」。
その少数派がマスに流通するビジネスを成立させるには、どうすればよいのか?それは可能なのか?
編集者生活三十数年、僕はその一点にこだわり続けたような気がする。
異端者の哀しみは、一皮めくれば異端者の恍惚に変貌する。人知れぬ異端者のエクスタシー。ぼくはそれに迫ってみたい。』
2008年、『編集者という病い』の二年後に出された対談を中心に編集された本です。例によって、石原慎太郎氏、中上健次氏、さだまさし氏との対談が面白い。変わった所で、小説家、藤田宣永氏(小池真理子を取り合った今の旦那)、幻冬舎の槍投げケンケンをデザインし尾崎豊の『誰かのクラクション』を手掛けたデザイナー、田島照久氏との話が新鮮で色っぽくて面白いです。
この本を読んで、異端を恐れなくなりました。共同体からこぼれおちている自分もまた少数派の異端者であると。
もっと早く読むべきであった。