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見城徹

↑ シーズンを通して戦う試合には必ず[この1戦]というそのシーズン1のクライマックスの場面がある。大谷翔平にとって昨日のマリナーズ戦は[この1戦]だった。ホームランで1本差で先行するゲレロ、ペレスに並べるか?そして、投手として10勝に到達するか?10勝にはベーブルースが達成して以来103年振りの「2桁本塁打・2桁勝利」がかかっていた。 6回まで無失点。7回に打率が1割7分台のケレニックにホームランを打たれたが後続を絶った。 1対1の同点。8回も投げていれば打順は大谷翔平に廻って来る。ここまで5安打1失点10奪三振。 エンゼルスには8回を抑えられそうな中継ぎ投手はいない。9回になってリードしていればイグレシアスというクローザーがいる。少なくとも8回まで投げさせて欲しかった。勿論、投球数から考えて7回で降板させたマドン監督の判断は正しかっただろう。しかし、大谷翔平にとってシーズンに1回の[この1戦]である。無理を承知で投げる。8回表を無得点に抑えて8回裏に自分でホームランを打つ。そんな妄想を抱いてしまうのだ。 案の定リリーフ陣は野手のお粗末な守備も2つ絡んで8回に4失点。103年振りの記録は夢と消えた。[この1戦]には常識を無視して無理を通す。 「大谷翔平、9回まで投げろ」は僕のそんな魂の叫びが込められている。 [魂]のレベルではそうだが、大谷翔平の先の可能性を考えたらマドン監督の決断は正しい(笑)。

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