たぶぅーさんへ。 プラットフォームは今や十数年のスパンで開発されてます。 況してや現代の車を取り巻く環境やクリアすべき条件は厳しいものです。 開発に際しては、安全性や軽量化はもちろん、車種による縮小/拡張に対応出来る柔軟性、更にEVや燃料電池車等への対応も見据えているはずです。 その上で"良い走り"を可能とする素性の良さ、他社に対する競争力も持たせねばなりません。 とんでもなくコストがかかります。 今回の｢BMW Z4｣｢トヨタ GRスープラ｣のケースは、BMWが"オープンスポーツ"というマーケットの小さい｢Z4｣を新調するに当たり｢単独開発では余りコストがかけられない｣というところへ、｢直列6気筒エンジンを搭載したスープラを復活させたい｣と目論むトヨタが共同開発の打診をし実現した様です。 BMWとしてはプラットフォームの開発にコストがかけられ、エンジン/トランスミッション/サスペンションやインフォテイメントシステムまでトヨタに売れる、トヨタとしては素性の良いBMWのプラットフォームや世界一のストレート6が手に入りコストを抑えられる、というメリットが有りました。 基本設計が決まった後は｢Z4｣｢スープラ｣共にそれぞれ独自に開発やテストが行われ、｢Z4｣は都会的で洗練されたオープンスポーツとして、｢スープラ｣は開発主査が｢上級のスーパースポーツを喰う程のパフォーマンスと楽しさ｣と自信を見せる2シータースポーツとして送り出されました。 今後も繋がりのあるメーカー同士で、特にニッチェマーケットを狙う車種に関しては、この様な共同開発やプラットフォームの共用等は多くなっていくかも知れないですね。