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みつお

あたたかい風とあたたかい家とはたいせつだ  冬の背中からぼくをこごえさせるから  冬の真むかうへでてゆくために  ぼくはちいさな微温をたちきる  おわりのない鎖 そのなかのひとつひとつの貌をわすれる  ぼくが街路へほうりだされたために  地球の脳髄は弛緩してしまう  ぼくの苦しみぬいたことを繁殖させないために  冬は女たちを遠ざける  ぼくは何処までゆこうとも  第四級の風てん病院をでられない  ちいさなやさしい群よ  昨日までかなしかった  昨日までうれしかったひとびとよ  冬はふたつの極からぼくたちを緊めあげる  そうしてまだ生れないぼくたちの子供をけっして生れないようにする  こわれやすい神経をもったぼくの仲間よ  フロストの皮膜のしたで睡れ  そのあいだにぼくは立去ろう  ぼくたちの味方は破れ  戦火が乾いた風にのってやってきそうだから  ちいさなやさしい群よ  苛酷なゆめとやさしいゆめが断ちきれるとき  ぼくは何をしたろう  ぼくの脳髄はおもたく ぼくの肩は疲れているから  記憶という記憶はうっちゃらなくてはいけない  みんなのやさしさといっしょに  ぼくはでてゆく  冬の圧力の真むこうへ  ひとりっきりで耐えられないから  たくさんのひとと手をつなぐというのは嘘だから  ひとりっきりで抗争できないから  たくさんのひとと手をつなぐというのは卑怯だから  ぼくはでてゆく  すべての時刻がむこうがわに加担しても  ぼくたちがしはらったものを  ずっと以前のぶんまでとりかえすために  すでにいらなくなったものにそれを思いしらせるために  ちいさなやさしい群よ  みんなは思い出のひとつひとつだ  ぼくはでてゆく  嫌悪のひとつひとつに出遇うために  ぼくはでてゆく  無数の敵のどまん中へ  ぼくは疲れている  がぼくの瞋りは無尽蔵だ  ぼくの孤独はほとんど極限に耐えられる  ぼくの肉体はほとんど苛酷に耐えられる  ぼくがたおれたらひとつの直接性がたおれる  もたれあうことをきらった反抗がたおれる  ぼくがたおれたら同胞はぼくの屍体を  湿った忍従の穴へ埋めるにきまっている  ぼくがたおれたら収奪者は勢いをもりかえす  だから ちいさなやさしい群よ  みんなひとつひとつの貌よ  さようなら ーー吉本隆明「ちいさな群への挨拶」(『転位のための十篇』、私家版)

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福田のトーク
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  • みつお
    みつお
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    山王山古墳
    もはや石棺しか残っていませんが、立派な古墳です。現在は墓地の中にあります。

  • みつお
    みつお

    この様に、現在は住宅や墓地に飲み込まれ、古墳としての形を残しているのは一番最初の写真の「茶臼塚古墳」や姉の通った中学(現在は高校)校庭にある「稲荷塚古墳」くらいでしょうか。

    でも、好奇心をかき立てられます。私の歴史好きは、案外こんな環境から育まれたのかもしれないです。

  • みつお
    みつお

    おはようございます。

    本日は慰霊の日。
    沖縄の友人から本日正午に、犠牲になった県民12万人のために黙祷を捧げる、と連絡がありました。

  • みつお
    みつお

    石棺が曝されている。これは盗掘にあったのか、とも考えたのだけど、違うかなと。何らかの原因で上の土が崩壊したが、耕作地などにされないため周りを墓地にしたのではないかと。

  • みつお
    みつお

    時代が変わっても古墳が墓(偉い人の)だと伝えられていて、それから祖先崇拝の風習もあって、こうして祭ったのだろうか。神社という形で。名前は「稲荷」でも、キツネはいなかった、さがしたのだけど。

  • みつお
    みつお

    Office 365 で90日毎にパスワード変更を要求されるのがすごくイヤ。事務所のパソコン全部パスワードを変更しなくてはいけないし、クラウド(OneDrive)にも影響が出て、ファイルの変更箇所が更新されないし。なので放っておいたら、遂に今朝アクセス出来なくなり仕方なくパスワードを変更した…で、やっぱりトラブって半日仕事にならなかった。

    もう泣きたくなってサポートに頼ったら、「パスワード期限を無制限にしたらどうですか?」って。えっ⁈出来るの⁈早く言ってよ、て言うか知らないの私だけ?