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あきばん★にゅ✦β✦˖°。

①...蝉が鳴くのを止めてしまう程の暑い日。彼女にせがまれコンビニでアイスを買う事になった。二人とも夜勤が多く会うのも久し振りだ。店の日陰に入りアイスキャンディーの袋を開ける。俺は新発売の練乳小豆、彼女はガリガリのブルーハワイだ。 ②楽しそうにお喋りをする彼女。俺が食べ終わる頃でもまだ半分くらい残っていた。「早く食べないと溶けるぞ」「大丈夫、大丈夫」彼女はお喋りを続けた。やがてアイスは棒をすり落ち彼女のデコネイルにアタック。慌てて残りのアイスを口に押し込んだ。「口でかいなおまえw」「うるふぁい!」 ③冷たさで蟀谷がキンキンと痛いようだ。少し太めの眉に鼻筋の通った美形な彼女。眉間にシワを寄せても美しい。「やだ~ベタベタ!」さっき買った天然水で洗ってよと目の前に両手を突き出す。もったい無いと渋る俺に「あんたそう言う所ほんとケチだよね」何時もの強気な言葉。後で愚痴られるのも嫌なのでしぶしぶと洗う事に。 「始めからそうすりゃ良いじゃん♡」「・・・」 ④水を流すと彼女のネイルがキラキラと輝いた。「見てあれ。何か凄いよ」イニシャルの入った白いハンカチで拭いた指先の指す方向を見ると、とても大きな入道雲が浮かんでいた。喧嘩をしても直ぐに仲直りが出来る普通の毎日が幸せに思える8月15日。 ⑤「雲の向こうに白い飛行機が飛んでる...」風に乗り何処からか鐘の音が聞こえる。真っ青な空にいつまでも静かに鳴り響いていた。それは誰かを祝福する音色なのか。それとも誰かを悼む鐘の音(ね)なのだろうか。 『~夏音~』

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