クワトロのトーク
トーク情報クワトロ 見城徹見城徹 イルカの[なごり雪]を聴いている。
この歌詞のような青春が僕にも確かにあった。まだ親の脛を齧りながら、当て所のないセンチメントを生きていたあの日。彼女との日々だけが自分を支えていた。別れの日の予感に怯えながら抱き合っていた2人。人はいつまでも純情のままではいられない。薄汚れた[人生という戦場]に一歩を踏み出さなければならない。
佐々部清監督[チルソクの夏]。毎年交互に開催される釜山と下関の高校親善陸上試合で始まった釜山の高跳び男子選手と下関の高跳び女子選手の恋。様々な事情が絡み2人の恋は終わる。時を経て10年振りに下関を会場に再開された親善陸上競技大会。男は韓国で実業家として成功し、女は離婚を経て教師としてささやかに生きている。男は親善陸上競技大会の復活に金銭を提供し、女はスタッフとして参加する。高校時代の想い人からスタッフを介して女に手渡された一片の紙片。そこには再会場所が書かれていた。観客席の上の方にあるその場所に向かって歩く女。男は居た。大きな柱に持たれて[なごり雪]を口ずさんで待っていた。2人が23年振りに再会する直前でストップ・モーション。高校時代の写真と共に本格的にイルカの[なごり雪]がかかる。そして、クレジットが上がって来る。こんなに感動的にイルカの[なごり雪]が流れたシーンを僕は知らない。号泣したまま席を立てなかった。- クワトロ
クワトロ 凄い映画。凄い没入感!
11月26日の報知映画賞発表の新聞紙面に掲載された、見城さんの作品評を読んでから映画を観ました。これは私どもにとっては最高に贅沢な機会となり、その分、映画に深く入り込めました。見終わった後の高揚感。見城さんの推しが無ければ観る機会を失っていたかも分かりません。感謝しながらエンドロールを見ていてハッと気づいたのが化粧品メーカーの名前。そんな些細なところで、ようやく日常に戻りました。
初心にかえって、これからも映画を愉しみます。
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見城さんのコメント(スポーツ報知より)
★作品賞・邦画 [正体]
「スクリーンに刻み付けた世界が生き物のように勝手に動き出す。これが映画だ」
★主演男優賞 横浜流星
「一挙手一投足が世界を支配する。5つの顔を演じ切った。なんという俳優」
★助演女優賞 吉岡里帆
「普通の人の善良と真心が全身に染み渡った」
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