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鯖缶

爽快。 「終止符のない人生」を読み終えた今の気分、"爽快"です。 音楽には奏でる人の人間性が全部現れるものです。 「ショパン国際ピアノコンクール」で反町恭平さんの奏でるピアノを聴いていた審査員や観客は音楽を通して彼の生き様を感じ感動した。 文字畑の私はこの本を通して同じように感動した。 彼の演奏後スタンディングオベーションしている観客の爽快な気分を今まさに感じて高揚しています。 序章では世界的なコンクールで入賞するなんて、さぞ音楽一家で小さい頃から英才教育されてきたんだろう…と思いきや、彼はごくごく普通の両親の元に生まれ、幼少の頃、チラシがきっかけで近所のヤマハ教室に通うなど、そんなありきたりのスタートだったので大変驚きました。 そしてヤマハ教室の先生が4歳にして「この子は耳が良すぎます」と才能を見出したかと思いきや、目隠ししていた隙間から鍵盤を盗み見していただけという…思わず吹き出してしまいました。 とても世界的音楽家の子供時代とは思えない、やんちゃなエピソードばかりだから、面白くて序盤からページをめくる手が止まりませんでした。 ロシア留学先でかなり過酷な状況で恐怖と隣り合わせになったエピソードすらも、悲壮感なく面白可笑しく描かれている為、益々音楽家と思えず笑いながら読みました。 そんな彼が学費を稼ぐために「イタリアの国際ピアノコンクール」に出て優勝し、日本でもコンサートを開けば瞬く間に人気になり、大手レコード会社からメジャーデビューする。はたまた「情熱大陸」にまで出演しちゃって、あっという間に音楽家としてトップの地位に躍り出て、順風満帆です。 しかし彼はここで子供の頃からの夢「ショパン国際ピアノコンクール」を目指します。 "良い結果を残せず惨敗したら、これまで応援してきたファンの人たちが自分の耳を持ってなかったと疑念を持ってしまうかもしれない。" ここの葛藤の描写がすごく生々しくて苦しみがリアルに伝わりました。 だけど彼は険しい道を選びました。コンクールまでの曲選びや作戦がかなり緻密に描かれていて、音楽を知らぬ人間からすればそんな風に考え構築し生み出すものなのだと大変興味をそそられました。 そしてあの見事な演奏を世界に知らしめた裏では血の出るような努力で精神的にも追い詰められ最後ギリギリだったと告白されていて、 ニュースで見た2位獲得というかあの華々しい映像の裏を知る事となり感無量でした。 それから彼は音楽家だけでなく事業家として活躍していきます。 クラッシック音楽は嫌いじゃないけど、堅くるしくて難しい。これが私の正直な気持ちであり、恐らく一般的な感想です。 そんなクラッシック音楽離れしつつある人々の概念や垣根を壊していくのが新たな目標とされていますが、この本はそれに大いに目標に近づいていますね。 私はクラッシックにすっかり興味が湧いてきましたから。 「明日死んでも悔いのない生き方を」この言葉が一番響いています。 どんな小さな仕事でも絶対に手を抜かない。彼のひたむきな生き方に胸を打たれ、自分の人生にも置き換えてそうでありたいと思いました。 彼がいつか指揮棒を振る日を心待ちしています。 そして自分もその時振り返って悔いがないと言い切れる生き方をしていようと、そんな熱い気持ちにさせてもらえる本でした。 最後にこの本を編集したきゅーちゃん(なんてもう呼べません木内さん)はとてもセンスのある人だと改めて感じさせられました。 きゅーちゃんを見ていると昔カメラマンに言われたある言葉を思い出します。 「センスとは全てに宿るんだよ。ファッションセンスでもなんでも いいやつは、器一つ選ぶ事から行動や言葉ひとつに至るまで全てがセンスいいんだ。」と。 反田恭平をコンクール入賞前から目を付けていたセンス、この本のカバーのセンス、そして読んで確信した、きゅーちゃんのセンスが抜群な事を。 きゅーちゃんが次にどんな本を編集するのかな、私は全部読みたいです。 つい年恰好の近い息子と被って母親目線で見てしまいますが笑、きゅーちゃんのこたびの初編集作のヒットのお祝いとこれからの益々のご活躍をお祈り申し上げます。 見城さんにも、この世に素晴らしき本を送り出して下さり感謝申し上げます。 ああ、まだこの爽快な気分が音楽の余韻のように心に残っています。 終止符のない人生を、出来れば休止符も少なめで。笑 生きよう今日も。 -「終止符のない人生」反田恭平を読んで-

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鯖缶のトーク
トーク情報
  • 鯖缶
    秋山純秋山純

    情報解禁されました

    福山市で撮影中の映画は
    #栄光のバックホーム

    製作総指揮
    #見城徹 #幻冬舎フィルム

    原作
    #奇跡のバックホーム #横田慎太郎
    #栄光のバックホーム #中井由梨子
    #幻冬舎

    脚本 #中井由梨子

    監督 #秋山純

    横田慎太郎さん役は #松谷鷹也


    全身全霊で挑みます‼️


    見城さん
    製作総指揮ありがとうございます‼️

    幻冬舎フィルム設立
    ありがとうございます‼️

  • 鯖缶
    鯖缶

    「奇跡のバックホーム」の映画がなんと「幻冬舎フィルム」設立で!!
    えーえーえー!公開が待ち遠しいです。

  • 鯖缶
    さくらさくら

    「地面師たち」
    Netflixで見ましたが壮絶なドラマでした。コンプライアンス云々の今の世の中でここまでやるかという表現もありテレビでは到底出来ないなと。
    俳優さんそれぞれ凄かったですが、
    個人的に綾野剛さんが素晴らしかったです✨
    機会があったら是非見てみてください♪

    5
  • 鯖缶
    鯖缶

    「地面師たち」
    私も公開直後に一気観しちゃいましたー。
    本当面白かったです。
    さくらさんのいうように俳優さんそれぞれ凄い!小池栄子さんやピエール瀧さん、、そしてやっぱり豊川悦司さんがやばかった。

    某大手不動産の詐欺事件を実話にしてるので、公開後はやはり今不動産業界でも非常に今話題になってますね。

    私も見城さんやみなさんにも観て頂きたいと思います😊

  • 鯖缶
    見城徹見城徹

    理由はあるようで、ない。ないようで、ある。
    死ぬために生きる虚しさ。多分、それが全ての根源だ。生きるとは最初からそういうことなのだ。
    人は死ぬために生きる。死ぬために努力する。死ぬために働く。器に一杯あった「時間」は減り続けるだけ。また満たされることはない。

  • 鯖缶
    鯖缶

    何のために生まれ死んでいくのか

    見城さんの生死についての言葉には立ち止まらずにいられません。

    なんてシンプルで、
    なんて詩的で、
    なんて心を打つのだろうと。

    どれほど深く長く考えて来られて出てきた言葉だろうかと思います。

    誰かが言った言葉をベースにアレンジして自分の言葉として鼻息荒げに語る薄っぺらい経営者はごまんといる。

    見城さんの言葉はそれらと全く別次元、
    言葉は生き様。
    見城さんの生き方はかっこよすぎる。
    はぁ、ため息でます。