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メロン兄

エピソード.5 俺はドライブの基地についた。 「いくぞ、剛、狩野!」 「行くってどこへ?」 「決着だ。今日こそあいつらを潰す。」 そして狩野が口を挟む。 「場所はどこだ?」 「ビルだ。蛮野との決戦のあのビル。やつらはあのビルで再びシグマを起動させようとしている。もしかすると今日、」 「永遠のグローバルフリーズが起こるかもってことね。オーケー、進兄さん、いこう。」 「ああ。脳細胞がトップギアだぜ。」 俺はネクタイをキュッとしめ、外に出た。マシンに乗り、ビルに向かい走り出した。だが、俺たちの前に現れたのは、やはり瀬戸とその側近だった。 「先へは行かせないぜえ。」 俺たちはマシンから降り、並んだ。するとやつは手を構え、言った。 「さあこい、お前ら!」 するとやつの後ろから大量の人間たちが現れ、ロイミュードに変身した。 「まだこんなにいたのか!」 「ふっふっふ、あんたら仮面ライダーはここで終わる。いや、人間どもも今日で終わる。」 「いや、お前たちは俺たちが終わらせる。」 するとやつはロイミュードに変身すると言った。 「そろそろ俺たちも進化の時がきたようだ!」 すると瀬戸を含めた3人のロイミュードが進化体へと変わった。その姿を見て俺たちは驚いた。なんとハート、ブレン、メディックであった。 「その姿は!ハート、ブレン、メディック!ふざけるな!」 俺たちは構えた。 「いくぞ、変身だ。」 「ああ!」 「ああ。」 俺はギアを入れ、シフトカーをブレスにセット。剛と狩野はベルトにシグナルバイクをセット。 「「「変身!!」」」 3人同時に叫び、レバーをオン! 俺たちは仮面ライダーへと変身した。 「俺たちをなめるな!」 そして俺たちはロイミュードらと戦い始めた。まずはザコから。大量にいるが、一人一人は弱い。そして一気にぶっ倒していく。もちろん人間だから殺しはしないが。そしてマッハはブレン、狩野はメディック、俺はハート(瀬戸)と戦い始めた。ブレン特有の攻撃に苦戦するマッハ。 「おい、ブレンと同じ姿になっても性格は全然違うな!あ、っと、名乗りやるの忘れてた。 …追跡!撲滅!いずれも〜マッハー!仮面ライダーマッハー!よろしく!」 決めポーズは決まったものの…背中から攻撃された。 チェイサーはメディックらと対決。メディックはオリジナル版とは違い、乱暴に攻撃してくる。 「かつて人間と共に、人間の心で、最後まで正義として戦い続けたロイミュードがいた。やつは人間を守り死んだ…本当の悪は人間だった!だから俺は…チェイスの仮面ライダーとしての魂を受け継ぎ、戦う!チェイスのしたことが無駄だったという結果にならぬように!」 狩野はベルトのボタンを連打。パンチでロイミュードを吹き飛ばす。さらにシンゴウアックスを振りかぶる。 ハートと戦う俺は、1年前のハートとの戦いの記憶がなんとなく蘇ってきた気がした。だが、今のこのハートはハートではない。俺は全力で戦った。だがハートのパンチで俺は遠くに吹き飛んだ。転がり、俺は変身が解けた。すると俺の前に新たな3人のロイミュードが現れた。俺は立ち上がり、そして言った。 「お前らの本当のリーダーは、瀬戸じゃない!」 俺は前にいるロイミュードに指をさした。 「本当のリーダーはあんただ!警視庁公安部の桐原刑事!」 俺はそう叫んだ。するとなにか諦めたようにやつは人間の姿に戻った。そこにいたのは、公安部の桐原英治だった。 「さすがだよ、泊刑事。」 「まさかあんたが蛮野と知り合いだったとはなあ。」 「なぜ分かった。」 「写真さ。基地にあった写真に若い頃の蛮野とあんたが写っていた。」 「はっはっは。知り合いってほどでもないさ。逆に天十郎の研究を台無しにしようとも思ったこともあったよ。だが、やつが死んだ今、その研究を利用しようとしているだけだ。」 「だが、あんたは刑務所にいるはずだが。」 「無実になったのさ。残念だったね。フリーズの記憶改ざん能力を利用してね。」 「ふざけるな!あんたをもう一度、捕まえる。」 「はっはっは!」 するとやつは体の中に大量のバイラルコアを入れた。側近のバイラルコアも奪い、やつの体はついに暴走し始めた。そして、やつはロイミュードの姿になると体はみるみる変わり、金色ででかい姿へとなった。超進化体である。 「なに!?大量のバイラルコアで超進化だと!?」 「俺の名は、オロチロイミュード!」 その名の通り、ヘビのように俺をめがけて腕から攻撃を放った。俺は間一髪避け、膝をついた。 「あー、こんな時にベルトさんがいれば、タイプトライドロンになれるのに…あー、ベルトさーーーーん」 俺は叫んだ。試しにベルトのギアを入れてみた。するとベルトが起動し始め、ディスプレイにはベルトさんの顔が表示された。 「私を呼んだかね?」 「って、えー!?ベルトさーん!?なんでベルトの中に!?」 「へへーん。私は私の意識だけをこのベルトに繋いでいるんだ。エイジからの要請が眠っていた私の脳に聞こえた。だが、私がこのベルトに入られるのも時間がない。早く倒そう。」 「ああ!なんかよく分かんないけどいくぜ、タイプトライドロンだ!」 「オーケー!スタートユアエンジン!」 俺は再びギアを入れ、シフトトライドロンを押す。 『ファイヤー、オールエンジン!』 そしてブレスにセット。 「変身!」 レバーを入れて、俺はいや俺たちは、仮面ライダードライブタイプトライドロンへと変身した。 「もうひとっ走り付き合えよ!」 そしてオロチロイミュードと戦い始めた。 そのころマッハは、デットヒートマッハへ。一気にザコロイミュードを蹴散らす。さらにフルスロットルでブレンにキック。ブレンを倒す。チェイサーもメディックをシンゴウアックスで撃破。すると2人の元へハートロイミュードが近づく。 俺はトライドロンとなりオロチと戦う。オロチは最強だった。さすがの俺たちも苦戦する。ヘビのような尻尾で俺を巻きつく。しかしタイヤカキマゼールでなんとかほどく。 「進ノ介、運転を代わろう。」 懐かしいベルトさんのセリフだった。 「ああ、頼んだ。」 俺の体はベルトさんが操る。ベルトさんは冷静にオロチの攻撃を受け、パンチや膝のキックでオロチを攻撃していく。そしてオロチは俺たちに大きな攻撃を放つと、爆発した。だが、俺たちの手にはトレーラー砲が。爆発の力を吸収し、相手に打ち込む。やつは吹き飛ぶ。やつは空中へ。空中から俺たちを攻撃。俺たちはトレーラー砲にシフトカーをセット。 『フルフルフォーミュラ大砲!』 相手にあたり、相手は地面に落ちる。するとやつは巨大なヘビのような形に姿を変え、俺たちの周りをグルグル。 「あーもー、めんどくせーなこいつ。」 「ヘビは私も嫌いだよ。はっはっは。」 「ベルトさん、運転を代わって!」 俺は再びトライドロンを操る。タイヤカキマゼールアタック123を装着。ファンキースパイクの力でやつに攻撃。やつは攻撃をやめ、普通の形に。 「よし、今だ!」 俺はブレスのボタンを押す。 『ひっさーつ!』 そしてレバーを入れる。 『フルスロットル!トライドロン!』 そしてジャンプ。勢いよく、弱ったオロチに向かってキックを放った。だがやつは強くなかなか決まらない。俺の足には力が入り、燃えていた。このまま加速し続ければ全身が危ない。 「やめろ、進ノ介!このままだと進ノ介の命が危ない!」 「構わない!命をかけて戦うのが仮面ライダーだろ!」 俺はさらに力を入れ、キックはオロチを粉砕した。キックは決まった。俺は降り立った。爆発の寸前、やつは言った。 「もうすぐタイムリミットだ。はっはっは。バイラルコアを持つものだけが動ける世界へと変わる。はっはっは。」 そしてオロチは大きく爆発した。爆発の中から桐原刑事が転がってきた。バイラルコアは全て破壊された。 そのころマッハとチェイサーは2人の同時キックでハートを撃破していた。瀬戸もあっけなく転がってきた。 これで一件落着…とはいかない。マッハとチェイサーの元へ、ライドブースターを合体させたトライドロンを動かした。そして俺は言った。 「2人とも、ブースターに乗れ!いくぞ!」 「進兄さん、いくって?」 「シグマだよ!時間がない!」 すると2人はブースターに乗った。俺はアクセル全開でビルまで行った。かつてハートと共にシグマと戦ったあの階についた。するとそこには巨大な装置があった。 「これがシグマってこと?」 「ああ、そうだ。」 俺はシグマの装着にあるタイムリミットを見て驚いた。グローバルフリーズまで、残り10秒! 「やばい、時間がない!」 「まさか進兄さん、ここで破壊する気?大爆発しちまうぜ。」 「でも時間がないんだ!このままだとグローバルフリーズが始まる!」 「まあ、とにかくいくか。」 俺たち3人はブレス、ベルトのボタンを押し、ジャンプ。レバーをオン。 『フルスロットル!』 3人で一気に同時に必殺キックを放った。残り1秒のところでシグマを破壊した。思った通り、大爆発だった。だが、犠牲は少なくすんだ。ビルの壁は壊れた。その近くに俺たちは降り立った。

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