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トーク情報
  • てんあつ.
    見城徹見城徹

    当時、中上健次は[純文学のホープ、救世主]のような扱いを編集者からされていた。中上健次は奔放だったし、可愛く威張っていた。
    「一清さんが、初めて俺を人間あつかいしてくれた」
    なんて言うかなあ?僕はあの日、ずっと中上健次と一緒にいたけど僕の記憶にはない。高橋一清さんは僕の知る限り中上健次とそんなに親しくなかった。

  • てんあつ.
    見城徹見城徹

    寺田さん、松島さん、辰巳さんは中上健次が芥川賞を取る前も取った後も中上健次に対して親身だった。僕は中上健次を人間扱いどころか神様扱いしていた。この3人の編集者からは僕は編集だけでなく様々なことを教わった。中上健次も一緒に彼らとはよく飲んだ。何処へ行っても僕が一番若かった。そういう頃だ。

  • てんあつ.
    見城徹見城徹

    [岬]で芥川賞を受賞して中上健次は担当編集者である高橋一清さんに感謝していたと思う。しかし、「初めて人間あつかいしてくれた」は聞き違いではないだろうか?高橋さんが中上健次と[岬]を〈文學界〉でやるずっと前から編集者の中上健次詣では熾烈だった。「初めて人間あつかい」の言葉には激しい違和感がある。どういう意味だろう?中上健次が本当に言った言葉なのか?文学の世界の編集者が中上健次をそれまで人間あつかいしなかったということなのか?

  • てんあつ.
    見城徹見城徹

    [文藝]の寺田さん、[すばる]の松島さん、[文藝展望]の辰巳さんから僕は文学への覚悟と執念、そして一人の人間としての構えや在り方を教わった。その3人が中上健次とやった作品が一回目、二回目、三回目の芥川賞候補になったことは単なる偶然ではない。

  • てんあつ.
    見城徹見城徹

    寺田さん、松島さん、辰巳さんに僕は人間として、編集者として多大な影響を受けた。敵は幾千とて我行かん。戦国武将のような方々だった。作家も編集者も生き生きとしていて本当にいい時代だった。

  • てんあつ.
    見城徹見城徹

    中上健次が路地(被差別部落)の出身だから編集者に人間あつかいされなかったという意味だろうか?そんなことは絶対になかった。むしろだからこそ中上健次の文学は黄金色に輝いていた。寺田さん、松島さん、辰巳さんは全力で中上健次を支えていた。彼らの大切さを当たり前だけど中上健次が一番解っていた。

  • てんあつ.
    てんあつ.

    ↑2020年1月~見城さんの過去のご投稿より。

    今日の見城さんの過去トークからのリトークは以上になります。
    おはようございます。