(755版) バルタン　タロウ　パンダの被り物をするの巻　〜STU48 瀬戸内７県ツアー岡山昼公演の感想〜 １０月２１日（土曜日）１３：３０〜 STU48７県ツアー岡山昼公演参戦。 認識できるメンバーが数人という心もとない参戦。 それでもいくつか印象に残ったことを書いてみる。 公演後の最初の感想は「これからまだまだ頑張らないとなあ。」というもの。 しかし、グループも始まったばかり、しかも肝心の劇場公演よりも前にツアーをするという４８グループでは異例のスタートであれば当然と言えば当然のこと。 それでも個々に魅力的なメンバーがいるのも間違いない。 メンバー的には、岡田奈々も指原莉乃もいないという１期生だけのコンサート。 セトリは徳島公演と基本同じで、徳島メンバーでの「眼差しサヨナラ」のところが岡山メンバー（菅原早記、張織慧、藤原あずさ）での「ツンデレ」披露に変更。その関係でユニットパートの曲順を入れ替えあり。 前半パートでは、若干手詰まった感じというか、手探りというか、新人なのに勢いが伝わってこないというか、なんだか中途半端な感じが否めない。 徳島公演では緊張もあったかも知れないが、見てて楽しそうだなという印象もあったため、余計に期待値が高すぎたのかも知れない。 ユニットパートでは、「制服レジスタンス」（磯貝花音、門脇実優菜、藤原あずさ）が何といっても私の一押し。おそらくツアーを通して一番の見どころ。この曲はそんなに好きな曲ではなかったが、完全にこれまでの印象を塗り替えた。 徳島公演のニコ生中継では観客が立っていたので上半身しか見えなかったが、それでもその凄さが画面から伝わってきた。今回、生で見てさらに凄さを見せつけられたと言うもの。 ダンスの緩急、３人の表情の作り方、曲へのアプローチを見ると、相当な回数練習したことがわかる。仮に今すぐ劇場公演に持っていっても十分な仕上がりと言える。ツアーを重ねるにつれますます良くなっていくと思われる。 その他では、「ウィンブルドンへ連れていって」の岩田陽菜(ピンク）はアイドルとして別格。 前半パートの「１２秒」でいい感じに踊っているメンバーを見つけて自己紹介で確認したのが岩田陽菜。劇場公演でのセンター候補と言えるでしょう。 一方、印象が残らなかったのが瀧野由美子。徳島に続き「てもでもの涙」を土路生優里（徳島公演は岡田奈々）と披露。曲が始まってもどこか不安げな感じがあり、曲が進むにつれ目線が時々パフォーマンスとは関係ないあらぬ方を向いてた。岡田奈々愛が強すぎるのか、頼り過ぎているのか。まだ経験が少ないとは言え相手によってパフォーマンスが影響を受ける様では劇場は大変かもしれない。 後半パートは、「言い訳Maybe」「ポニーテールとシュシュ」「大声ダイヤモンド」と「楽曲の力」で盛り上がり「瀬戸内の声」で本編終了。 アンコールの「前しか向かねえ」「メロンジュース」選曲は、私はあまり乗れなかった。博多推しだからかも知れないが、正直「メロンジュース」は止めて欲しいと思っている。（注：「青春のラップタイム」を他のグループでやってもしっくり来ない感じと似たようなことです。） 全体を通しての感想。 色々な意味でメンバー間の差が大きいと感じる場面が多かった。 劇場を原点にする４８グループでありながら、劇場を経験しないままコンサートツアーのような劇場公演のような活動をしているのは決してメンバーにとっていい環境とは思えない。今の状態は基礎点の高いメンバーが、より高得点を叩き出して自身の価値を高めるゲームになっているように思える。基礎点が低いメンバーは余程しっかりしないとどんどん差を付けられていく危険がある。 これから劇場公演、チーム結成とメンバーには競争が待っている。劇場に立てる１６人が決まらないということがないようにメンバーにはしっかり自分の目標を持って、自身の価値を上げていくよう励んでもらいたい。 そういう意味ではダンス未経験ながら短期間に急成長した藤原あずさは、後発メンバーの一里塚的存在になれるのではないかと思う。いや、既にグループの中でもそうなっているのかもしれない。 そして、バルタン タロウは劇場公演でパンダになる日を心待ちにしている。