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見城徹

人はその場所に生まれ、その場所に染まり、その場所に犯され、その場所の言葉で表現し、その場所の物語を生き、そして、死ぬ。三島由紀夫の[豊饒の海]と中上健次の[枯木灘]はその意味で対を成している。「死と虚無」。それを背負って人は生きる。生きる意味とはそれを乗り越えるためにある。

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