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見城徹のトーク
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  • 見城徹
    見城徹
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    人間はどのようにしてその人たらしめる内面を獲得して行くのか?人間の精神の根源を照らし出す迫真のノンフィクションを半分まで読んで他に仕事があるのに頁を繰る手が止まらない。とにかく文句なく面白い。優れた推理小説よりミステリアスでスリリング。錯綜するストーリーとエピソードを、取材した事実と資料だけを元に再構築し、一本の糸に縒り合わせ、人間の精神の営みとして描き尽くすその世界は愛おしくて、切なくて、溟くて、滑稽で、やり切れない。僕が今までに読んだどんなノンフィクションよりも第一級の文学になっている。
    その虚言癖。その上昇志向。その狡猾さ。この作品の主人公であるその人は僕の想像よりも遥かに底の見えない深淵を湛えていた。この作品の登場は日本の文学史上の事件である。
    主人公の名は小池百合子。著者は石井妙子。
    著者の「あとがき」の冒頭にこうある。
    [ノンフィクション作家は、常に二つの罪を背負うという。ひとつは書くことの罪である。もうひとつは書かぬことの罪である。後者の罪をより重く考え、私は本書を執筆した。]

    僕は今、1992年のミステリイの名作、宮部みゆきの[火車]を思い出している。[火車]の哀切なラストを。

  • 見城徹
    見城徹
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    昨夜も前回と同じ[卵サンド]をゲット。
    朝、一つを食べたが、感動的に美味しい。当然、全部食べる。

  • 見城徹
    見城徹

    昨日は奥平剛士と安田安之のジャスミン忌だった。割りの合わない生活を送る人々のために銃を取って1972年5月30日、アラブで短い命を散らした奥平と安田。
    1972年、小池百合子は彼らと同じアラブにいた。彼女は奥平と安田に何を感じただろか?
    何も感じなかったことは明白だが、それから48年の時が流れた。嘘で塗り固め、人を利用し、自分の都合だけで生き抜いた少女は東京都知事として君臨している。
    石井妙子・著[女帝 小池百合子](文藝春秋・刊)を読みながら小池百合子にも哀切な感情が生じて来るが、東京都知事である以上嘘は訂正されなければならない。騙した人々には謝罪はされなければならない。イカロスの翼はやがて溶ける。とりあえず都知事戦は楽勝するだろう。しかし、破綻はすぐ目の前に来ている。

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  • 見城徹
    見城徹
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    35年間[京味]に飾られていた僕の提灯。通い始めて10年ほど経ったある日、突然この提灯が店にあった。感激して息を飲んだのを覚えている。店が常連と認めるとこの提灯が掲げられたのだ。主人の西健一郎さんが去年亡くなって、僕の元へ届けられた。[京味]は僕の激闘の場所であり、僕の喜怒哀楽を見つめ続けてくれた場所でもあった。この提灯には西健一郎さんの眼差しと、僕の血と汗と涙が染み込んでいる。

  • 見城徹
    中川 剛中川 剛
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    新宿ではありませんが、紀伊國屋書店にて、五木寛之・著[大河の一滴](幻冬舎)を購入いたしました。写真の文庫本は、以前から愛読しているものです。「もう本当に駄目かも知れない」。そんな耐え難い苦しみで目の前が真っ暗になった時でさえ、[大河の一滴]は、心に寄り添ってくれる。押し付けがましさは微塵もなく、苦しみでささくれ立った心に静かに寄り添ってくれる。読み終えると、タイトルの[大河の一滴]という言葉に、きっと落涙する。「人はみな大河の一滴」という言葉に救われる。そして、[あとがき]の同書を世に生み出した[編集者・見城徹]とのエピソードに、また涙する。今日、直ぐ手の届くところで、煌々と存在感を放つ同書に、愛着のある表紙に、心を惹かれて買いました。人生はとても苦しいことばかりだけれど、[大河の一滴]にある数々の言葉が心をそっと支えてくれます。