
見城徹のトーク
トーク情報見城徹 ショーンショーン 見城社長、コメントありがとうございます。「聖と俗の往還」は齋藤十一氏の魅力を語る上でもっとも大事な要素だと感じました。小林秀雄と交流する第一級の教養人でありながら、「俗物」を自称し、「金と女と権力」に塗れた人間の真の姿を暴き出す週刊雑誌メディアを日本に定着させた、振れ幅が、まさに齋藤十一氏の魅力です。
また誰もから恐れられ、作家との交際を極端まで制限する存在でありながら、巷の才能を発掘し、フリーランスの異能・異物を編集部にどんどん迎える、度量の大きさ。通り一遍の生き方をする人間には、「人間の本性を暴き出す」ことなどできないとも感じました。
編集者という仕事の真髄と深淵に触れたような気持ちになる本でした。ありがとうございます。