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見城徹

石原慎太郎さんとは45年お付き合いいただいている。12月の中旬には1990年以降の短編全集が幻冬舎から出る。昨日は短編全集の最終確認と、新作小説の打ち合わせ。小説への執筆意欲は89歳にしてまだまだ旺盛だ。45年前、どうしても石原慎太郎さんと仕事をしたかった僕は40数本の薔薇の花束を抱えて訪ね、ご本人の目の前で「太陽の季節」と「処刑の部屋」を暗唱した。衆議院議員時代、都知事時代、リタイアしてからも頻繁にお会いした。色んなことを学び、色んな刺激を受け、一杯仕事をし、一杯遊びに繰り出した。特にゴルフは2人のホームコース[スリーバンドレッド]で200回はマッチプレイをした。戦績は僕の5勝195敗ぐらいである。ゴルフの後に足を伸ばしたレストランは数知れない。石原慎太郎さんがいなかったら僕の人生は痩せ細ったものになっただろう。幻冬舎から出版した[弟]、[老いてこそ人生]、[天才]はミリオンセラーになった。これからも石原慎太郎さんと生きて行く。死が2人を分かつまで。

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