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見城徹

13年前の今頃はMBOによる上場廃止を発表した幻冬舎の株を謎のファンド[イザベル]に全株の3分の1以上を買い進められて防戦に七転八倒していた。正体の判らないファンドを抱えて上場を続けるか?臨時株主総会を開催して上場を廃止の決議を決行するか?道は2つに1つだった。上場廃止は特別決議だから出席株数の3分の2以上の賛成を必要とする。3分の1以上を握られて、明らかに上場廃止は不可能だった。しかし、「不可能だ」、「無理だ」と言われてからが本当の戦いだ。「不可能」と「無理」をひっくり返す。諦めない。覚悟を決める。後は圧倒的努力で正面突破。地獄の日々を耐えに耐えた。臨時株主総会の当日の朝。 会社を出ようとする僕に待ち構えていた報道陣が一斉にマイクを向ける。一睡もしなかった僕は、 「これから戦場に行って来ます」 とだけ答えて、臨時株主総会の会場である新宿ヒルトンホテルに向かった。道路は昨夜の雪が降り積もっていた。車から雪景色を見ながら「やるべきことは全てやった。もう、死んでもいい」と人生で初めて思った。臨時株主総会は奇跡の大逆転で幻冬舎の上場廃止が決まった。会場を出て来た僕に報道陣のマイクが殺到する。何を答えたか全く覚えていない。全身が痺れていた。不可能が可能になった瞬間。勝者には何もやるな! I Will Go to War!

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見城徹のトーク
トーク情報
  • 見城徹
    てんあつ.てんあつ.

    人生は徒労と空騒ぎと、無駄骨を折りながら最期は棺桶。骨だけが残るという皮肉。
    果てしのない暗闇と果てしのない無常だけであったと思うしか無いのが人生なのか。

    それでも感謝する。この無常を味わうことが出来た人生に。手を合わせることでしか救われない。

  • 見城徹
    てんあつ.てんあつ.

    母が息を引き取った時、目尻から一筋の涙が零れた。
    その時に、「ああ、これが人生なんだ」と悟った気がします。

    何も持たず、闇に帰る。これが人生なんだと。

  • 見城徹
    てんあつ.てんあつ.

    それでも死んだ人間より生きている人間を大切にしたい。
    父の朝飯の準備に取りかかります。朝の味噌汁を楽しみにしているので。

  • 見城徹
    見城徹見城徹

    映画[アンダードッグ]のラストのランニング・シーンを思い出している。あれは堪らない。アンダードッグは今日も走る。走るしかない。
    走っていればやがて勝者になれるかも知れない。戦うということは自分を追い詰めて、追いつめて、自分に勝つことだ。試合に負けても勝者になることは出来る。そのために走る。負けても、絶望しても走る。最後の瞬間に「それでよし」と微笑むために。

  • 見城徹
    藪 医師(中山祐次郎)藪 医師(中山祐次郎)

    本当に、狂気のキューバナイトでした。見城さんに義理を尽くす森さんと藤井さんのお姿は美しかった。ああ、自分もこうやって生きたい、こうやって生きなきゃ、と絶品のキューバサンドを頬張ったのです。皆さんの感想やコメントには敵いませんが、一昼夜経った今でもまだ口の中にポークとピクルスの競演が残っています。うう、また食べたい!!!!!!!!