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スナフキンズ 朝地 亮介
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【この世界の片隅に】 基本的には主人公すずを中心としたなんてことない日常、そしてその中で起こる些細な出来事を描いていてクスッと笑える場面が多いです。 短編的な進め方で各物語の導入部分で日付が入るのですが、この日付が「あの運命の日」へのカウントダウンとなっている訳です。ただあくまで僕たちはその日がいつ来るのかを知っていながら観ている訳ですが劇中の登場人物は誰一人知る由もなくユーモア溢れる日常を送っています。その対比が悲しくもありどこか愛おしくもあります。 この映画全編を通して言える事は「ここ笑う所ですよ」「ここ泣く所ですよ」という感じの分かりやすい表現は割と少ないです。観ている人がどれだけ汲み取れるかによってこの映画の印象が変わると思います。 戦争を知らない事は幸せな事だと思います。ただ、戦争を知らないからこそこの映画の本当の良さを100パーセントで感じられない事は少し不幸せな事だと思いました。だからこそ日本で起きた悲劇をもっとより深く知る必要があるなと感じました。 そして1人の人間にここまで思わせるこの映画はやはり素晴らしい映画だと思うので、観ることをお勧めします。

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