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高架線のカフェテリア

#1511『乃木坂シネマズレビュー⑦』 第7話 与田祐希×アベラヒデノブ 「嗚呼!素晴らしきチビ色の人生」 作品の3つのポイント •与田祐希の"個人PV"的な作品 •テンポの良いカット割りが面白い •短編映画として観た時、評価は難しい ◾︎あらすじ 女子高生・戸田ユーキ(与田祐希)の特技は「◯◯」。将来有望で誰もがうらやむ素晴らしきバラ色の人生を爆走中!....のはずだった。クラスメイトの男子に「チビとは付き合えない」と言われフラれたユーキ。失恋の傷も癒えぬまま「◯◯」でもスタイル抜群の親友に敗北。「チビ」というコンプレックスのせいで、好きな人にフラれ、大好きな「◯◯」も奪われ、歩むべき素晴らしきバラ色の人生を壊されたユーキ。これまでの胸の内のモヤモヤをぶつけることを決心し、いざ親友の元へ向かう.... 【出演】 与田祐希 小貫莉奈/鈴木聡一郎/中村祐太郎/きいた アベラヒデノブ/中村芹奈/小沢まゆ/鈴木理学 ◾︎与田祐希コメント 私はメンバーの中でも身長が低くてそれがコンプレックスでもあるけど、だからこそ成り立つような物語を今回作っていただきました。ほとんどの人がそれぞれにコンプレックスがあってそれを言い訳にして躓いたりする事もあると思うのですが、もがきながらも前を向いていく人間らしい姿に共感してもらえたり、誰かに勇気を与えられるような作品になっていたらいいなと思います。 【作品レビュー】★★★★星7つ中の4 ※多少のネタバレあり。ご注意下さい。 •先ず「主演を知っているか知らないか」で評価は分かれるだろう。だってこの作品は「与田祐希の個人PV」的な構造を醸し出している。良くも悪くもその枠を越えていない。よって今回のコンセプトである「短編映画」の評価としては星4つとなった。だけどこの作品は素直に面白く、主演の芝居も良いと思う。以下でその辺を語って行こう。 ほぼ全編に渡り主人公のモノローグ(ナレーション)で進行して行くスタイルや、テンポの良い細かなカット割りがこの作品の魅力だ。そして何と言っても、序盤から繰り返される自主規制音(ピー音)。これはコメディー作品としてのただの仕掛けかと思いきや、それに意味があったと知る終盤の魅せ方。今回勿論その予算は潤沢では無かったものの、これが「ラ・ラ・ランド」ぐらいの規模であったとしたらもっと感動しただろうなと思えた。だから、最初に書き出した「個人PVの域を越えてない」という厳しめの文言はあっても、星4つになったのはこういった作品の構成を評価している事に他ならない。加え、その演出を見事に表現している主演女優の上手さも込みである。そんな今作は、主演・与田祐希に寄り添った作風・撮り方となっている。そこに関しては監督の深い愛情を感じる程に。故に、親友の存在がこの作品では2番手となるのであろうが、ほぼ全編を通して主人公のモノローグ・主人公寄りのカメラ割りで進行して行くので、もはや主演しか立っていない。それが「良くも悪くも個人PV」と評した点だ。だから映画として今作を語るのは難しい。そうすればする程にこの作品の良い所すらダメ出ししてしまいそうで。なので作品レビューとしては、ごく曖昧なままで終わりそうだが最後に、私はこの作品は好きだ。それは主演・与田祐希を知っているから。ただそれだけである。 そして、ここからは主演・与田祐希の芝居に関して。結構、評価しています。そこに関しては星4つ以上だと明言します。先ず、コメディーをちゃんとやり切っている。そしてナレーションの抑揚の付け方が上手い。彼女の場合、TVドラマ「モブサイコ100」での芝居も観ていたが、とても自然なんです。いや、もっと言えば「この場面では何を求められているのか?」という演出意図を直感的に感じる事の出来る女優さんだなと。当時からそう評価していました。且つそれを素直に演じる事が出来るから、彼女はどんな現場に行っても気に入られるだろうなと思いました。またこの作品では、ふざける所と本気の所の使い分けがちゃんと出来ている為、たとえ作風はコメディーであったとしても、作品世界に"芝居で奥行き"を与えている。それは紛れもない、与田祐希の魅力なのであろう。彼女が芝居する事であの終盤グッと来たもんね。もうその頃には「個人PV」がどうたらという感情は無く、ただただ与田祐希の芝居って良いなという感情になっていた。今後も彼女の芝居を見て行きたい。そんな可能性に満ちた女優さんだなとお勧め出来ます。とにかく、彼女の存在感が目立つ作品です。

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高架線のカフェテリア。48&46レビュー
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