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#1512『乃木坂シネマズレビュー⑧』 第8話 生田絵梨花×山岸聖太「ツダモモエ」 作品の3つのポイント •時にアドリブ劇の様な軽快なドラマ •途中ロードムービーの要素もあったり •そんな独特な世界観、感覚で見るしか ◾︎あらすじ 銀行員として働いているツダモモエ(生田絵梨花)23歳。特技はピアノとイリュージョン。彼女は採用試験の面接官をしていた男性に一目惚れ。それから一年以上、密かに彼を想い続けて来た。そんな中、24歳の誕生日の前日「誕生日には好きな人と海へ行きたい」とその夢を叶える為、ある計画を立てるツダ。そして波乱の誕生日が幕を開ける.... 【出演】 生田絵梨花 前原瑞樹/岩谷健司/岩井七世 ◾︎生田絵梨花コメント 乃木坂46がMVでお世話に似合っている山岸監督に撮っていただきました。監督ならではのシュールな雰囲気が漂った作品になっていると思います。私も今までしたことない格好や言動をして、狂気的なような無邪気なような、つかみどころのないツダモモエを演じられて、とても楽しかったです。なんなんだ....っと面白がりながら見てもらえたら嬉しいです。 【作品レビュー】★★★星7つ中の3 ※多少のネタバレあり。ご注意下さい。 •この監督、クセが強い。調べたら乃木坂46「逃げ水」「別れ際、もっと好きになる」等のMVを担当していた。どおりで....今作もそんな世界観だ。う〜ん。。。そんな厳しめな評価になったが、導入パートに関しては「これ面白そう!」と感じていた。どう見ても映像で遊んでいるし、この壮大な誘拐劇の先にどういった展開が待ってるんだろうとワクワクした。ツダ一行が望むまま海へ行くまでは....でも何も起きない。遊んでるだけ。そんなぬるい展開に、まだ序盤かと思ってたら15分も過ぎていた。えーッ!ですよ。たとえ切り取った一つ一つの場面に面白さは感じても、全22分の尺で15分まで物語が何も展開しないのは、正直退屈ささえ感じた。この監督、思い付きでやってるのか?と考えたりもした。だって、全体を通して観ても時間余ってる様にも見えるし。そして海のシーンが終わりようやく物語が動き出すが、実はツダモモエはSPECホルダーでした〜みたいなブッ飛んだ設定を明かされても「お、おん....」となるしかない。それが監督の得意とする音楽有りきのMV作品なら受け入れられたのかもしれない。でも今回に至っては、ちゃんとお金を払ってじっくりと作品を観ているという私の環境に於いて、やっぱりこれぐらいの評価にならざるを得ない。この監督の売りは「シュールさ」なのだろうけど、にしては中途半端な後味が残るばかりだった。私にはそのセンスを理解出来る感覚が無かったようだ。なんなんだ、これは。 そして主演・生田絵梨花の芝居に関して。とても楽しみながらやっているのが分かる。今回の作風が一貫してアドリブ劇の様相があった為か、本当に自由にのびのびと芝居している様にも見える。且つシュール劇でもある為、今回の彼女の芝居を堅苦しく真面目に評価する事は難しい。でも、そこには表情豊かで台詞回しも上手い女優・生田絵梨花を十分に感じる事は出来る。よって彼女の芝居に関して星を減らした理由は1mmも無い事はご理解頂きたい。これだけ出来るのだから、もっと彼女の色んな一面を見てみたかったと思いは残る。現在ではミュージカル女優としても高い評価を受ける彼女だが、その本来持っている底無しの明るさのせいか、この手のコメディーも中々様になっていた。 でもねー監督。これをシュール劇とするのなら、そんな主演すら活かされてないのよ。これが「生田絵梨花ソロ曲」の5分間のMV作品なら傑作だろう。今作はまるでその「MV完全版」を見ている様な感じだった。でも今回は乃木坂シネマズ。だからこの評価。決してシュールが嫌いな訳ではない。監督の「逃げ水」「別れ際、もっと好きになる」のMVは面白いし大好きだ。寧ろそっちの方がやり切ってるじゃないですか。もしかして今回、少しぐらいちゃんと映画しようとしたのかな。だから、この作品は薄い。山岸監督ならもっと出来たと思います。

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高架線のカフェテリア。48&46レビュー
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