「渡さへんからな！これは新たな魂や！」 毅然と、確かに両の足で大地を踏み締め、じょんれのんのジョークに答えるのは、言わずと知れたきりんだ。 「ぼ、僕は悪くないですよ！結局はきりんさんが馬鹿デカイ声でみるきーの邪魔して…」 「なんやとぉ！？まったく！ このキラキラボーイはぁ！なんでもかんでもきりんさんのせぃにするんじゃあない！」 尻込みしつつ「きりんさんだけにしてくださいよ！？」と言わんばかりにじょんれのんの視線から逃れようとするきゅーちゃんに対して、毎度の如くきりんは突っ込みを入れるが、微笑ましい日常と言える光景だ。 「あはは…なんかゴメンね！」 「姫はわるない！」 不意に、YUKIRINは皆の疲労や冗談の応酬に対する思いを吐露したが、きりんは即座に反応した 二人の親和性とそのバランスは、揺らめく水面のように見えてメンバー中でも随一なのかもしれない… 「私も…堪忍や！」 「みるきーのせぃじゃないよ！」 MIYUKIもまた神掛かったタイミングであったとは言え、自身の責任について謝罪を述べるが、此処で空かさずきゅーちゃんはフォローを入れる 状況判断能力と優しさ、真摯に局面に向かい合ったなら、二人は絶大な力を発揮する… 「くだらん事で喧嘩すな。」 「まったくです。」 冷静に突っ込むSAYAKAと補足を怠らないちょーる 二人の親和性は現在において他の追随を許さぬほどに高く、個々のポテンシャルの高さにも起因するが、今後の展開如何とも言えた… 「賑やかになりましたね♪」 「私達も頑張ろっ♪」 光るように笑うたける、華やぐSAKURA 二人の新星の如き輝きは、その通り、最近輝き始めたばかりであるが、その純粋さは今に迫る闇を払う大きな力となるだろう… 「騒々しいな…」 「サポート、難しいなぁ…」 何処か客観視が大きなネギアと遠くを見つめるように言葉を発するHARUKA 二人の言葉の裏側にある真の思いと、その実直さは時を待たずして自身は基より皆の支えになるだろう… 「なんだかなぁ…」 「なんですかね…」 「黒い人ふぅに言うと？ウラヤマックス？マキシマムかw」 端から見ていたたまご、みず、じょんれのんは、遠い日に見た青春のような光景を目の前にし、感慨に更ける。 「まぁ、主役、脇役、適材適所ですからね♪」 明るく「気にしてもしょうがない♪」と、気持ちを切り換えるように声を上げるみずを見て、たまごが声を上げる。 「遊んでる暇無いからね！各自これから新たな段階に向けて訓練メニューこなしてもらうんだから！」 現実を見て楽観視できない状況であることと、この一時の笑い合い、当たり前の笑顔と空間を悪意に蹂躙させてはならないことを、此処に集う誰もがわかっていた… 互いがその心に応え、歩む道を見るとき、FRISKERはそれぞれの視線を前に向け、言葉と共に歩みだす。 「了解！」