ナナ散歩だよのトーク
トーク情報- ナナ散歩だよ
ナナ散歩だよ
穏やかな毎日を
五感で送っているけれど
時々ハッとすることがある
人と人との間には
柔らかな
深淵があるようだ
すれ違う笑顔で
壁は簡単に乗り越えられる
声色は自由に投げ合える
互いに幸せの結び目は
いっぱい持っている
けれど…
ふとした瞬間に
命が沈んでゆく…
ちぐはぐな生を重ねて
ひと巡りを迎えて
ますます涙脆くなってきた
隙間だらけのシナリオが
風にめくられてゆく…
昔の不始末が
鮮明に追いかけてくる
目を瞑ればますます
息苦しくなる
ギリギリのひとり芝居が
終幕を迎え
今は昔を滑り
墜ちてゆく…
…想いが現実を弾いている
夢にまどろむ男が
夢をたしなむ女に恋い焦がれ
いつまでも憧れに似た後悔に
浸っている
とんちんかんな世間の悪戯を
静かに迎え撃つ日々
なんだか
生きにくい世界に
足を取られて
いるが…
神さまの息遣いと
ナナの花衣に包まれて
日常生活のフライパンに
火を入れるのだ
そうして
一日の始まりを
三たび迎える。。。
- ナナ散歩だよ
ナナ散歩だよ
裏と表
建前と本音
自分の眼を信じるしか
心の安寧が保てなくなった
、気がする…
そんな自分の眼も
仕掛けられた
たくさんのフィルターの前で
疑心暗鬼に陥ってゆく
、気がする…
ゼロとイチで
世界は分断に向かい
正邪を振り回す聖者モドキが
単眼の信者を群がらせ
勘違いを演出する
つまらない舞台に
恥も矜持もなくなった
、気がする…
ふと
SNSのチャンネルに
手をかけたまま
ため息を飲み込んで
一瞬
立ち止まったものの
群れの尻尾を
確かめにゆく
愛の薄いAi行進が
本来の死と生の尊厳を
踏みにじってゆく
、気がする……
ありのままの自然を
迎え入れた小さな花が
ひっそりと
しかし力強く
その生死を輝かしていることに
ハッとする朝に思った…