【電車の中の笑顔の少年】 仕事帰りの電車の中。 つり革につかまって立っていた私の目の前にドア前に立って車外の景色を楽しそうに 時に大声を上げて喜んでいる10代の少年がいました。 大声を上げて喜ぶ度に後ろに立っている男性が制止を促していました。 直ぐにいわゆる中度知的障害者の少年と支援者さんだと分かりました。 良くある状況かと思いましたが…周りの方の中には少し怪訝な雰囲気の中 あからさまに表情を曇らせる方 その場から離れた方などがいらっしゃいました。 少年はそれこそディズニーランド帰りの方々と同じような 或いは結婚式帰りの友人のような 乳母車の赤ん坊のような素敵な笑顔で窓の外の景色を楽しんでいました。 支援者さんは少年の一挙手一投足を気を配り周りに配慮しながら時に注意をしていました。 電車の揺れで私と支援者さんが少しぶつかり 軽くお詫びをした後 ついつい声をかけてたくなり支援者さんに声をかけました。 『これから何処に行かれるんですか？』 「今日は色々と楽しんだのでこれから帰る所です」 『そうですか！きっと楽しい思い出がたくさんあったんですね！』 「はい。そうだと良いですね」 会話を聞いていた少年が私に向かって振り返り笑顔を見せてくれました。 私は今日は楽しかったの？と質問しましたが返事はありませんでした。 でも少年が手を差し伸べて来たんです。 私はしっかり握手をして改めて 今日は楽しかったの？と改めて聞きました。 それでも会話はありませんでした。 少年は笑顔のままです。 少年はまた窓の外の景色を楽しんでいました。 支援者さんとその後少し会話をさせていただき支援の苦労とやりがいなどについて10分くらい話しをさせていただきました。 大変勉強になるお話もありました。 詳しくはお話出来ませんがやはり支援者さんは本当に素晴らしいお仕事です！ 私が駅の降り際に 素敵な1日を楽しんでね！と声をかけたら支援者さんはお礼を言ってくれました。 そしてその少年からは言葉は有りませんでしたが満面の笑みを浮かべてくれました。 手を振り電車が走り去るのを見ながら幸せな気持ちをもらった喜びを感じて帰宅しました。 支援者さんには失礼かもしれませんが…少年の無垢な笑顔 純粋な反応 握手を求めてくれた気持ちなど本当に嬉しかったです。 支援者さんのご苦労や悩みは計り知れないものかと思います。 それでも支援者さんは素晴らしいです！ 少年も素敵な未来が必ず満ち溢れています。 暖かい気持ちをたくさんいただきました。 素敵な出会いに感謝します。 素敵な未来のつくりかた https://ws.formzu.net/fgen/S49452219/ 深層心理カウンセラー 未来共育コーチ 鈴木 毅