仏教の古い経典に『石は石にあらず』っていう言葉が書いてある。
石は硬くて角ばっていて黒っぽくて…という条件の集合地が石というもののイメージをつくってるだけで、石の中にそれが石であるということを示すコアな主体があるわけではないという意味。
たとえばピラミッドは、石をどこまで積み上げても石積みでしかなく、どこからがピラミッドなのかは人間の意識が決めてる。
人間も細胞の集まりで、細胞の中のミトコンドリアはもともと単独の生物だったといわれてる。人は無数のバクテリアに支えられて生きてる。自己が存在するのか?細胞や他者との関係性の集合体なのか?はたまた自然の一部なのか?メタで見れば人間こそ地球におけるバクテリアなのかもしれないし。
人間という存在自体にも実体がない。信じてるだけ。
世の中はその人の意識によって作られてるって話。このロジックが最近の量子力学で実証されつつあるのは驚き。
仏教は宗教というより哲学。もっと深掘りされる価値ある。しかも日々を生きやすくしてくれる。
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