No.512『何でも見てやろう』 小田実(おだ　まこと)著 (1979/07/15 講談社文庫) 2021/03/11（3/9読了） 世界を何でも見尽くした気持ちにさせてもらった。 ４０年も前の本とは思えないくらい新鮮であり、インテリな文体は平易で視点が多角的で思考の深さや行動の頑固さがどれも予想を超えて面白かった。とにかく乞食旅行の好例として記憶された。 世界中の人種差別や貧困を直にその目で見て体験するってとても勇気が要ると思うが、 突き動かす好奇心や受け入れる度量（鈍感さ？）が羨ましい。 アメリカで日本人は「黒人」ではなく「白人」であると。なるほどと思った。 ギリシャ人の外国人好きとかイラン人の信用できなさとかインドのベナレスの不衛生で 諸行無常なところ、ビザに金が掛かるなどなど、書ききれないが一緒に旅行できた気分である。 【引いた言葉】 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/小田実 古式ゆかしい https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ビート・ジェネレーション ディレッタンティズム dilettantism 芸術や学問を趣味や道楽として愛好すること。 prostitution プロスティテューション ＊＊ 売＊＊＊色 売笑 ＊＊ constitution 憲法 高遠 高く遠いこと。また、そのさま。 考えなどが広く深く、計り知ることのできないこと。また、そのさま。「高遠な理想をかかげる」 買弁 中国で、清朝末期から人民共和国の成立まで、外国の商社・銀行などが、中国人と取引するときの仲介者とした中国人商人。 外国資本に従属して利益を得、自国および自国民の利益を抑圧する資本家。「買弁資本」 かんがい-むりょう【感慨無量】 深く身にしみて感じ、しみじみとした気持ちになること。▽「感慨」は深く心に感じてしみじみとした思いにひたること。「無量」ははかりしれないほどの意。略して「感無量」ともいう。 陰口を利く（かげぐちをきく） （陰口を叩くと同義） その人のいないところで悪口を言うこと。 chauvinistic ショービニスティック 【形】 熱狂的［狂信的・盲目的］愛国主義の、熱狂的［狂信的・盲目的］愛国心の、熱狂的忠誠の、熱狂的性差別主義の 渇仰 （かつごう） 渇いた者が水を切望するように、仏を仰ぎ慕う意 １ 深く仏を信じること。「随喜渇仰の念」 ２ 心からあこがれ慕うこと。「恩人を渇仰してやまない」