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メルセデスのF1エンジンは900馬力を超えており、その開発率は今後も鈍ることはないとメルセデスAMG・ハイパフォーマンス・パワートレインズのマネージングディレクターを務めるアンディ・カウエルが明かした。 2014年に現在のエンジンフォーミュラが導入されて以来、メルセデスのパワーユニットはパワー面でライバルに大きなアドバンテージを誇り、F1を支配している。 今週、ブリックスワースにあるチームのエンジンファクトリーでプレゼンテーションを行ったアンディ・カウエルは、現行の1.6リッターV6ターボがすでに2005年の3.0リッターV10メルセデスエンジンを上回るパワーを生みしていることを明らかにした。 「我々が製造した中で最もパワフルなF1エンジンであり、900馬力を越えている」とアンディ・カウエルは説明。 「この小さく機敏な1.6リッターエンジンにしてはなかなかのものだろう。そのパワーは効率性から生み出せされている。そこには市販車のテクノロジーと、MGU-Hに関しては新しい先進テクノロジーが使われている」 現在の規約では燃料流量が制限されているため、エンジンからパワーを引き出すためには効率性が鍵となるが、アンディ・カウエルは、メルセデス製パワーユニットの熱効率は45%を越えていると公表した。すなわち、燃料内にあるポテンシャルエネルギーは、その45%がクランクシャフトに伝達されている。さらにERSがフルパワーで稼働すれば、効率性は50%を越えるという。 2013年まで使われていたV8エンジンの熱効率は29%。2014年の初代メルセデスV6ターボの熱効率は40%だった。 アンディ・カウエルは、このまま同じように効率性を向上させ、パワーを引き出すことは、2016年とそれ以降も可能だと主張する。 「熱効率は2014年時点から上がっており、2015年は大きな改善がみられた」とアンディ・カウエルは述べた。 「2016年も上がると予想できるし、将来的にも上がるだろう。誰もこれが限界だなどとは言っていない。ファクトリーを歩き回って、これがうちの最大限だとか、これで最適だなどという声は聞こえてこない」 「大きなゲインを見つけるのはますます困難になるか? ああ、そうだろう。だが、小さなゲインなら多くのエリアに潜んでいる。金鉱の採掘に少し似ているよ。誇りだらけになって懸命に掘り続け、時たま大きな塊を発掘できれば笑顔になる。我々は今も塊を発見し続けている」 「開発が進み、この数年間で我々は大きなゲインを得てきたし、2年間のレースで成長を見せてきた。それが止まるとは思わないし、すでに限界に達したと考える者はここにはいない。現在の熱効率は顎が外れるほど驚異的だ。その高い効率性を損なうことなく市販車の世界に適用することができれば、市販車にとっても素晴らしいものになる」

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