スペイン代表のサッカーが好きなんだが
どうも試合以外の部分でゴタゴタが多いな・・・
今さらながら・・・スペイン代表のサッカーが好きなのでブラジルW杯について少々思い出してみます(笑)
スペインは要するに理詰めになり過ぎて破綻したのではないでしょうかね
個々のプレーヤーに問題があるとは思えず、実力は依然として世界有数だったはずでしょう
考えられるのは、過度のポゼッション至上主義ではないでしょうか
完璧さを追求するあまり、選手の相互間の関係が緊迫化し、チームの連動が有効に機能しなくなったのだと思いますね
理想を追い求めることが逆にバランスを崩す結果になったのだとすれば、これほど皮肉な話もないでしょう
試合のリズムとかタイミングというのは人為的に操作できるものではない証ですかね
サッカーにおける戦術について、実戦でどのくらい効率的なのか色々考慮するんですが、実際のところタクティクスとは理論であり、結果を想定しているに過ぎず、これがどんなに高度な戦術理論であってもあくまで現実の場面で起きる様々な変化に対応できるというわけではありません
これがサッカーの怖さであり、面白さの秘密でもあります
たとえば2014年ブラジルW杯のスペイン代表チームを想起すれば、それがいかに現実的対応力の欠如を露呈したのか理解できるでしょう
スペインは2010年南アフリカW杯優勝国として輝かしい実績があり、ブラジル大会でも優勝候補の呼び声が高く全世界が注目する存在だったのにもかかわらず、あっけなく予選敗退という無惨な結果に終わりました
これは時間の変化と有機的メカニズムを把握するだけでは勝ちにつながらないサッカーというスポーツの奥深さを象徴する例ですね
スペインは基本的にバルセロナのポゼッション至上主義を貫くのがベースであり、そのメソッドは必ずしも間違っていたわけではないと思います
実際に2010年大会ではそれで優勝できたので、何ら戦術的欠陥が見いだされるものではないのです
しかも4年の月日を経て臨んだ大会であったから、かなり細部は進化していたに違いありません
逆説的なのは、サッカーは戦術の進歩が良い結果をもたらすとは限らないということでしょうか
ここにもこのスポーツ特有の魔力が感じられます
スペインのシステムは4―2―3―1か、4―3―3で、代表とバルサの違いといえば、中盤のトライアングルが正三角形か逆三角形というだけですね
攻撃は、最終ラインからショートパスを多用してチームを押し上げていくボールポゼッションがすべてです(バルサに比べるとややサイドチェンジの頻度が高いんでしょうか)
基本的に、このメソッドを忠実に守ったプレースタイルで世界を制したことがあるのは間違いないですね(多少変化しているのは当然ですが)
しかし、ブラジル大会では南ア大会の再現はなりませんでしたね
もちろん対戦相手にもよるんでしょうが、それにしてもタクティクスが崩壊する決定的瞬間を目撃したことになりますね
セレソンもそうでしたね
自国開催の強みと圧倒的大声援に後押しされながらドイツ相手に歴史的大敗北を喫し、ミネイロンの惨劇として歴史に刻まれることになったのは記憶に新しいところです
要は現実の状況変化のスピードは想像を絶すると思い知らされたのです
それがスペイン代表のような強豪だったことがよりインパクトをもたらす結果となったのではないでしょうか
「FIFAはいつ、国より偉くなった?
スペイン代表W杯追放危機の全容」
https://www.footballista.jp/column/41685
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