☆ランボー
『マッドマックス』シリーズなんかもそうだけど、これも2作目以降は割とぶっ飛んだ内容なのに対して1作目はそうでもないというか、シリアスな内容になっている。『許されざる者』の保安官しかり、この映画に出てくる保安官のティーズルも嫌なやつではあるけど、彼なりに彼の正義に従って町を守ろうとしてるわけだし、悪とは言い切れないところがまた難しい。こう、劇中では一見悪役扱いであっても、その人物なりの正義に基づいて生きていることが窺われるような人物は味があっていいね。最近観たものだと、大河ドラマ『太平記』でフランキー堺が演じた長崎円喜。円喜はほぼ悪役としてしか描かれず、足利家に嫌がらせばっかりする。しかし勝手な行いをした息子の長崎高資に対して、円喜は円喜なりの信念のもとに平和な世の中を作ろうとしているんだということを怒鳴り散らしながら告白し、高資を殴り倒す。良い場面だった。
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