｢ 鏡花水月 ｣ 君と出会ってから三年目の春 空を見て また今日も思い出すんだ 脳内裏に焼き付けたはずの 君の色んな顔 思い返すと ほとんどが笑顔ばっかり 一瞬離した僕の手、解いてしまった君の手 ああ、君は 僕に弱みを見せてくれないのかな 僕に君は見えて君にも僕が見える 当たり前のことだけど それと同じように僕には星が見えるんだ でも君には星は見えない ほら、今日も星が綺麗だよ 君と過ごす時間は幸せなんだ 悲しそうに俯く君の横顔 片手で収まるほど数少ない 君からのサイン 何で、またそうやって無理して笑うの？ 僕は全力で探すんだ、君が見える方法を ああ、何で神様は君を選んだのだろう 君も僕もお互い触れることは出来ない いつか 君を抱き締めたい それと同じように僕は星には触れない 君も星には触れない ねえ、今日は星が見えないよ 君は 星が見えないって言ってたけど 僕ら地球と言う名の 星の上に生きているんだよ、なんてね それに、君自身が星じゃないか。 君は 立派に輝いてるよ、僕の愛する人さ 僕に君は見えて君にも僕が見える 当たり前のことだけど それと同じように僕には星が見えるんだ でも君には星は見えない やっぱり、僕は君が好きだよ