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三上雅博

よく考えると大阪へ修行に行く前はもっと頭がおかしかった。20歳くらいの時、飲み屋で3人の不良と揉めてリンチされボロ雑巾の様にされた。その報復をするため霞んだ視界で血だらけでぼろぼろになった身体を引きずりながら、刃渡り30センチの牛刀を剥き出しでぶら下げ、まるで亡霊の様に飲み屋街を彷徨った。その異様な雰囲気にすれ違う人達は呆然と僕を見るだけだ。 そしてその3人を見つけた。 本当にあと一歩で終わってた。 あと一歩のところで、たまたま僕を見つけた知り合いに後ろからはがいじめにされたおかげで包丁を落とし、その騒ぎで相手に見つかり、2度と立てなくなるくらい再度きっちりボロボロにされた。 人間の顔とは思えないくらい自分の顔は変形した。自分の血肉が潰れるグチャっとした音が何度も何度も頭の中に響くだけだった。 その時に、もし包丁で人を傷つけていたら僕の人生はそこで終了していたのです。 止めてくれたその方に今でもずっと感謝しています。 愛する人や守るものが無い時期のまだ若い僕は、ぶっ壊れて歯止めの効かないただの狂人でした。

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