三上雅博のトーク
トーク情報- 三上雅博
三上雅博 会員制の店ではイカに1000回くらい包丁入れたりする。
夏でもダウンを着るくらい寒くして、手を氷水で冷やしてイカの死の瞬間に包丁を入れていく。
鮮度が良すぎると細胞がまだ動くので細かく包丁を入れられない。
かと言って時間が経ちすぎると身がねっとりしてくる。なので細胞が動かなくなる「死の瞬間」に包丁を入れる。そのタイミングは夜中だったり昼間だったり朝方だったりする。こちらの都合で仕込みできない。包丁した後もまだ手当ては続く。
そういう仕込みばかりしている。何もイカに限ったことじゃ無い。どれだけ時間をかけても、どれだけ犠牲を払っても、どれだけ命を削っても、僕の頭の中の全てを形にする事は叶わない。