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AKB48グループ新聞瀬津真也

 豆腐プロレス THE REAL 2017 WIP CLIMAX in 後楽園ホール  汗と涙と魂のぶつかり合い。これぞAKB48。総選挙以来の神イベントでした。  メンバーが並々ならぬ努力で練習を積み上げてこなければ試合を戦えないのが、一目瞭然。今夜の観客で「ちょろい」と思った人は、1人もいなかったのではないでしょうか。それほどに本気が伝わってきました。  元プロレス記者の私は、どうしても厳しい目で見てしまいます。だから、がっかりしたくなくて、正直、始まるまでは過度な期待はしていませんでした。ごめんなさい、見くびっていました。本当にそれぞれが、己の限界を超えて戦っていました。その姿に感動しました。メンバーたちには、心から敬意を表します。本当に素晴らしかったです。  本物の汗と涙を流した先にあるリングで、アドレナリン全開で夢中になって戦うと、メンバーたちの新たな才能や秘めていたものが、今後も続々と開花すると思います。個人的には、ぜひとも継続してほしいと思うイベントでした。  だからこそ、ここで厳しい提言もさせて頂きます。おそらく、また関係者の方々には、「偉そうに、生意気な」と、嫌な顔をされて嫌われちゃうと思います。それでも、言うべきことをきちんと言わなければ、お互いに明るい未来はないと信じて、書かせて頂きます。  最大の問題点は「プロモーション」です。昨年末の「豆腐プロレス」放送開始前からこの日まで、テレビ朝日以外のメディアは、ほとんど蚊帳の外でした。我々だけでなく、ほかの媒体も、どこが何度取材を申し込んでも、断られました。理由は「時間がないから」。聞くところによると、辛うじて取材にこぎつけられた媒体に対しても対応は良いものではありませんでした。  我々の取材は、ドラマやイベントのPRにつながる大切なプロモーションの一環です。このプロジェクトでは、そこに対するプライオリティーが信じられないほどに低く、結果的に「AKB48がプロレスに挑戦」という事実は、世間に広く伝わることはありませんでした。いわゆる内輪ウケで終わってしまっているのが現状です。  今夜、実際にメンバーがプロレスをする姿を目撃して、つくづくもったいないと思い、我々も取材交渉をもっと粘れば良かったと後悔しました。試合当日までに、もっと盛り上げる方法があったのではないか。そう思うと残念でした。  そういうことは、たとえば写真撮影1つにも表れていました。大会前から我々は主催者側に「リングサイドは専門家でないと撮れないので、東スポさんのカメラマンに代表撮影をしてもらうか、弊社のプロレスが撮れる女性カメラマンを派遣させてほしい」と交渉しました。返答結果は、主催側の撮影のみでした。  今夜、リングサイドのカメラマンの動きを観察させて頂きました。失礼ですがプロのバトル撮影の撮り方ではありませんでした。リングのマットにヒジをつき、サードロープの下にカメラを潜り込ませて撮るのが、基本的な撮影の構えです。ですが、今夜の方々は、サードロープとセカンドロープの合間から撮影していました。誠に失礼ですが、素人の撮り方でした。  偉そうなことを言ってしまい申し訳ございません。ただ、スポーツ紙は毎晩リングサイドで撮るのが本職で、私も元カメラマン。かたや本職でない方が、それをご存じないのも仕方のないこと。決して、今夜のカメラマンが悪いわけではありません。  要するに、必要なことには、きちんと耳を傾けてほしい、もっと回りも巻き込んでほしいということなのです。今回の公式パンフレットは、東スポ制作。プロレスが本職の東スポさんに協力してもらえば、より良いものが世間に提供できたのではないでしょうか。  また、ご自分の媒体だけで宣伝しているだけでは、影響力には限度があります。雑誌にネット媒体に新聞と他媒体と連携を組んでこそ、総選挙のような注目イベントになるのではないでしょうか。  メンバーの汗と涙の成果は、1人でも多くの人に見て頂くべき。そう願うからこそ、ここに記させていただきました。  あ~あっ、また火種をつけちゃいましたかね😭😂  とにかく、すっごい心を揺さぶられました。31人のメンバーの皆さん、本当にお疲れさまでした。そしてありがとうございました。

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