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ホソカワヒロマサ

【アタマノサプリ ~記憶のコツvol.15~】 『年齢に応じた記憶法① ~なぜ九九は低学年で習うのか?~』 昨日は、年齢を重ねるごとに「論理的な記憶が得意になる」とお伝えしました。 逆に、意味記憶の発達している段階では論理的な記憶ができる基礎となる材料を詰め込みます。 その段階が小学校低学年ぐらいまでです。 掛け算の「九九」は、意味記憶が発達しているこの時期を狙って暗記させようという意図があるのです。 低学年頃までは、論理めいたことが難しくむしろ意味のない文字や絵や音に対して絶大な記憶力を発揮するといいます。 逆に、高学年~中学校になる頃にはエピソード記憶が完成され、論理だった記憶力が発揮するとのことです。 なので、成長してから九九という『基礎・基盤』を覚えるのは至難の業になるわけです。 例えば、絶対音感を体得できるのは3~4歳まで、言語を覚えるのは6歳までが非常に高いと言われ、それを「臨界期」といいます。 この「臨界期」は自分の意志や論理的な記憶が備わった段階では『時すでに遅し』というものになります。(知識でどうこうできるものではないということ) つまり、大人でも補える記憶(論理的な記憶)もある一方で、絶対音感やネイティブスピーカーレベルの言語力を身につけるためには、それぞれの臨界期をしった上で体得する必要があるのです。 以上より、低学年までは「考えさせる」「論理的思考」というよりも「感覚的」「感性的」「あまり意味をもたせないこと」に触れさせる体験を多くする育て方が好ましいのかもしれません。

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KIOKU LAB -首席&全国模試1位のOTによる記憶思考術-
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