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大嶋公一

自身の契約更新準備、統一選の応援等の合間にも、恒例の読書は続ける。間もなくお預けになろうかと思いますが。 柳沢協二「亡国の集団的自衛権」集英社新書(2015年)を読了。現政権の集団的自衛権行使容認の閣議決定は、「軍事力をもって何をなしたいのか?」という説明も議論もなく、「普通の国になる」とか「アメリカを助けられない」とか、手段が目的化していると指摘。 また、筆者は「今の政府では、「血を流すことが必要だ」と、自らは血を流す立場にはない人間が軽々に主張しており、元防衛官僚としてとして、そのことに怒りを禁じ得ません」と怒りをあらわにする。 続けて、「人を殺すことや人が死ぬことに対する実感が全くない政治家たちが、「戦争もありだ」という前提で国の安全保障に関わる問題を議論するという恐ろしい事態になっています。」と懸念を示す。 上記の風潮は、何も政治・行政にかかわる人間のみならず、自称「愛国者」をはじめとする社会全体的に見られる風潮のようにも思えます。 そして、主に若年世代にみられる傾向とも言われていますが、意外と戦後すぐに生まれた世代にも多分に見られる傾向のように思います。

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