「大事な時には裸になる」 至言だ。 思い返して見ると、僕なりの乾坤一擲の大勝負が上手くいった際は、自分が傷つくことは厭わない覚悟があったのかなと思う。 そんな時は辰吉さんのように、ガードを下げ、自分が殴られることは甘んじて受け入れていた気がする。 僕がガードを下げた分だけ、相手もガードを下げて、本音で打ち合ってくれたのかなと思う。 結果として、ゴングが鳴る前には想像だにしなかった景色を見る事が出来たこともあった。 とても甘く、感傷的な検証かも知れない。 ただ刀が折れ拳が潰れた後は、がむしゃらに噛み付くことを、良いカッコしいの僕は肝に銘じたい。 良いカッコしいを「かなぐり捨て」ざるを得ない時に、初めて互いに胸襟を開くことが出来る。 このような概念を言語化することが出来る見城さんに僕は尊敬と、身の程知らずだかが、同じ男としての嫉妬を禁じ得ない。 一万冊のビジネス書から得る何かよりも、こちらの755で、装飾を捨てた血と熱をまとった見城さんのワンセンテンスだ。 大抵のビジネス書から与えられた何かは、僕にとっては一時的な「分かったつもり」だった。 けれども、僕が755で見城さんから勝手に戴いた至言は恒久的に僕を内省させ、動かし、そしてある時は奮い立たせてくれる。 このようなこの世あらざる（すみません、言葉をお借りしました）体験に対して、見城さんにどのような恩返しが僕に出来るか、今日は読書のかわりに考えてみた。 結論として、下世話な言葉ではあるが、僕自身が偉くなることだと思う。 人間として成長するだけでは足りない。 同時に社会的にも力を得る。 偉いけど、嫌なヤツにはならない。 理想は安倍さんや、見城さんだ。 身の程知らずだが、身の程を決めた先に この世あらざる景色はない筈だ。 そこで初めて、見城さんに相対し、恩返しをする資格と実力を兼ね備えることになるのだろうと思う。 「大事な時は裸になる」 こうして書いている文章にさえ、虚飾を感じさせていただける至言。 僕はこの言葉が大好きだ。