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ろこ

NHKスペシャル 「Last Days #坂本龍一 最期の日々」。 前から録画をしていながら、父や祖母、大切な人たちの闘病生活を思い出しそうでなかなか勇気が出ず、観れずにいました。最近悲しい出来事も多くて少し臆病になっていたのかもしれません。ですが昨夜、久しぶりに深夜に起きたら755の見城さんのお言葉と坂本龍一さんへの想いが目に飛び込んできて、やっぱり観るべきだと思い観ました。坂本龍一さんが日記で余命宣告を死刑宣告と記された場面から最期を迎えられるときまでのかけがえのない記録。静かに圧倒されました。音楽が聴けずに雨の音しか聴けない感覚になったという坂本さんの言葉はとても印象に残りました。私も闘病したときにせん妄に悩まされ、雨の音がそれを遮ってくれた経験があり、そのあとに就いた仕事で雨と言う字を仕事名に入れるほど雨音に癒されたからです。人は生死を身近に感じると、自然とつながり土に還る感覚が研ぎ澄まされるのでしょうか。坂本さんの東北の方々や戦争への想いには何度も胸が詰まりました。大変な想いと葛藤されながらも最期は息子さんにいい人生だったと言って逝かれた坂本さん。人としての尊さと儚さ。はたして自分は最期を迎えたときそんな心境になれるのだろうか。今は到底無理。90歳と80歳の母を残して先に逝くわけにもいかない。あんなに欲しかった命を最近は面倒くさいと思ってしまうときがある。知的好奇心が足りていない。もっと本を読みたい。涙も全然出なくなって感性が鈍っている。そんなことを繰り返し繰り返し考えていたらあっという間にこんな時間になってしまいました。音楽や自然の音、心の声、身体の声を聴きながら、今度こそこの感覚を忘れずに生きたい。凄かった。本当にありがとうございました。

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