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ピロ吉(病みセル完全体)

刑事は屋敷の住人を集めた。 長男の太郎と、次男の次郎、そして長女の花子。 権一の妻はすでに他界しているため、 これで全員である。 「今日の午後4時ごろ、 みなさんはどこにいましたか?」 太郎 「私は用事があって 朝から近所にクルマで外出していた。 午後4時過ぎまでそこにいたので、 出先に確認してもらってもかまわないよ。 午後4時15分に帰宅したとき、 私の駐車場所以外はクルマの下の地面が 濡れていなかったから、 少なくとも雨がやむ午後4時ごろまでは 私以外の全員が家にいたことになるね」 次郎 「僕は午後3時から、 介護士さんが事件を知らせてくれる 午後4時15分ごろまで 自分の部屋で本を読んでいたよ。 午後4時っていえばちょうど雨がやんだ時間だね。 ふと顔を上げると 窓からきれいな虹が見えたのを覚えてる。 親父は西日を嫌って いつもカーテンを閉めていたから、 もしあの部屋にいたら 虹は見られなかったはずだよ」 花子 「私はリビングで 午後3時30分から午後4時10分ごろ、 介護士さんがあわてて飛び込んでくるまで ずっとテレビ番組を観ていましたわ。 生放送だったから 内容を先に知ることはできませんが、 私は観た番組の内容をきちんと言えますから、 それがアリバイになるはずです」 刑事はこれらの証言を聞くと、 「この中に嘘をついている人がいる」 と言った。 ちなみに介護士などの使用人は容疑者から除外するものとする。

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第七回全国クイズ選手権大会 地獄級
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