ひろのトーク
トーク情報ひろ ちょーるちょーる 山本彩 ソロライブツアー
まず最初に、ステージ前にかかった薄い幕に、山本彩の影が浮かび上がる。幕が上がって、肉眼なのに、え、画質いいなっていう謎の感情。生で2回ぐらいしか見たことがなかった在宅オタの自分からしたら、ほんとに実在したんだこの人。って感じだった。あの生まれて初めての感覚は忘れられない。山本彩がそこにいる、それだけで泣きそうになった。
誰もが芸能人を生で見たときに言うけど、細ちっちゃかった。アイドルはみんな細いから普段のアイドルの中にいる時より、1人でいると細かった。しかもまた痩せたなぁ。画面越しでばっかり見てたし、本当に距離が近すぎて、顔も声もいつも見て思ってたのとは違った、というか、ここまで見えてなかった。肉声を聞きたいなって、初めて握手会に行きたいと思った。
登場と共に会場のボルテージは一気に上がった。のはわかったけど、最初は全然目が離せなくて音が聴こえなかった。時期に、全身に響いて服が揺れるようなLIVEならではの音を感じられるようになった。
序盤ってか2曲目には既に声が枯れていて、コンディションは良くないんだなと思ったけど、やっぱり歌声はさすがだった。手術してから前より枯れにくくなったのかな?とも思ってたけどそうでもないのかな。あと、枯れた声を聞いて尚更、たしかに声変わったなぁと思った。
アイドルってやっぱり表現力上がるんだろうな。想いを伝えようと入り込んで歌っても崩れないし、私達ファンを楽しませようとしながら歌っても歌が淡々とすることもない。全部に込められてて凄かった。しかもこれもアイドル効果だと思うけど、照明とかの舞台パフォーマンスへの合わせ方だったりが凄く上手い。そう考えるとこの人はなるべくしてアイドルになったのかもな。アイドルの道を通ることが必要だったのかもな。また、照明などの舞台パフォーマンスと、さや姉の歌い方によって、音だけで聴いている時よりも、曲のニュアンスが凄く伝わってきた。
例えば、音だけで聴いていた時とは比べものにならないくらい歌詞が入ってきたのが「愛のバトン」。"目に見えない胸の愛は分けるほど増えて行くよ"がとにかく胸に響いてきた。言い聞かされてるような感じで、凄くダイレクトに伝わってきた。これも初めての感情。彼女の「愛」に対する考え方だとか、言い方悪いけど、そんなのどうでもよくなっちゃうぐらいにファンの数が多いのに、それでも1人1人に真摯に向かって愛を注ぐことができるところだとかが表れてるなって思った。
やっぱり1番好きだなって思ったのが「BADDAYS」LIVE向きだよなぁ。生で聴いて好きになった人も多いんじゃないかな。
聴けてよかったと思ったのが「ひといきつきながら」元気を与えようと、歌の力を信じてるんだなって凄く伝わってきた。いつも元気をもらえてるし、もらえてるなってしっかり思っていたけど、歌を歌って人の心を動かそうとすることがこういうことだったとは知らなかった。やっぱり凄いなぁ。歌の力を信じてて、歌で伝えたいと思うから、この人はこんな歌い方ができるんだなと思った。
こんな曲だったのか、と思ったのが「メロディ」音だけで聴いていたのとはガラリと印象が変わった。舞台パフォーマンスだったり、さや姉の歌い方、煽り方で本当に印象が変わった。また好きになった。
登場シーンの次に涙腺がやばかったのが「初めての星」最初っからずっと好きで、しかもチームNのこのメンバーが歌うことに意味がある歌詞だなって思ってた曲。ここに歌詞を全部載せたいぐらい、全部がなるほどって思える歌詞。バカみたいに要約すると、"やっとここまでこれた"ってニュアンスの曲なんだけど、ほんとにその通りで、おめでとうって、アイドルの道を選んでよかったねって、頑張って頑張って頑張ってよかったねって、あなたの道は立派だよって、もう色々な想いが込み上げた。
アルバムの曲じゃない48の曲は、アイドルオタクモードに入ってる人もたくさんいたけど、これがあるのもまた、アイドルもやってきた山本彩ならではなのかなって思った。さや姉がどう思ったかはわからないけど、最初っから歌手一本の人には作れないステージだから、これもまたありかなって思う。
嬉しかったのが、バンドの人たちが全く遠慮がなかったこと。アイドルだから、この子の顔を立てて、なんていう気遣いは全くなかった。ガンガン自分たちも楽しんでファンにもアピールしてパフォーマンスを見せつけてきていた。完全にアーティスト山本彩として認めて、さや姉率いるバンドになっていた。それが本当に嬉しかった。やっぱり山本彩って凄いんだなって思ったし、山本彩凄いだろ?って誇らしかった。
そして、何と言っても1番良かったのは、さや姉が楽しそうだったこと。本当に嬉しかった。
でも、やっぱり、たまにでいいな。手の届かない存在でいてほしい。慣れたくない。実在するんだろうか、神様なんじゃないか、ってぐらい狂った考え方でいたい。