ログイン
詳細
藤田晋bot

ついこの前の話ですが、立ち上がったばかりの新会社の社長を、 新卒で入社してわずか3年目の若い社員 に任せました。 彼は1年目でネット広告の営業を経験し、2年目でマネジメントに 抜擢した当社内でも異例に出世の早い社員。 私は、彼は事業に対する情熱、バランス感覚など起業家的素質があり、 将来有望だと思ってます。 新会社のビジネスモデルは、とてもすばらしいアイデアで、来月のサービススタートに向けて日々前進中です。 そんな彼から、メールで相談がきた。 「いま準備している事業以外に、温めていたアイデアがあるのですが、それも同時並行ではじめていいでしょうか?」 事業を任せたからには、相談に乗ったり、方向性をすり合わせることはあれど、口を出したくない。 自分で考え、自分で決めて行動し、責任を持ってやって欲しいからだ。 だけど、これだけは”ダメ”。 若い人に事業を任せると、実にワンパターンでこの手の相談がくる。 そして実によくある失敗のパターンだ。 まだろくに実績が無いのに、ほかの事業に手を出してしまうのだ。 経験の無い若い経営者が幾つも並行してできるほど、起業は甘くない。 事業を始めたら、ある程度の実績を挙げるまで自分も組織も よそ見をしてはいけない。 ひとつの事業に集中し、同じことを繰り返し、何度も工夫を凝らし、 改善を重ねることがコアとなる経営資産を作るのだ。 また、難題にぶつかったら、他の事業に手を出すのではなく、 自分たちの逃げ場をなくしてそれを必死で乗り越えなければならない。 難題は競争相手にとっても難題であり、難題を克服したこと自体が 競争優位を築くことになるのだ。 私は起業する前、先輩経営者にこうアドバイスされました。 「『こういうのもやってるんですよ』なんて言って、何枚も名刺もってる社長はろくに成功してないでしょ?」 確かに。 例外もあると思いますが、そのとおりだと思います。 いろいろやりたい気持ちは凄く解るけど、しばらくブリンカーつけたつもりでがんばって!

前へ次へ
渋谷ではたらく社長の名言
トーク情報
  • 藤田晋bot
    藤田晋bot

    昨日の深夜に放送されたお願いランキングで弊社を取り上げてもらいました。

    現在、私の超日常であるAmebaの
    プロデューサー会議にもカメラが入り、
    1時間ほどその様子を撮影して頂きましたが、最後に取材スタッフの方が、
    「衝撃的な会議だった」
    と仰っていました。

    確かに、考えてみればこの会議を外部の
    方に見せたのは初めてでした。

    上の写真のテロップにもある通り、私が
    1時間で40個の企画を採点していますが、もう2007年からずっとこの調子でやっています。

    Amebaスマホではとても多くのサービスを提供しているので、担当プロデューサーが入れ替わり立ち替わり、社長室に訪れます。

    これを1日3~4コマ、
    計100案くらい。
    それを週に4日、400案。
    月に1600案。
    スマホ事業を強化してから2年としても、
    24か月で、38400案。

    さすがにちょっと大げさかも知れないので
    約半分だとしても、企画に大小ありますが、この2年で2万くらいはスマホの企画を見たという実感があります。

    自分が想像を絶するほどの数のスマホの
    企画を見ているので、12入社のエンジニア、デザイナーの中から9名を招集して本日から始まった、(エンジニアプロデュ―サー育成会議)の最初のオリエンでは、
    「おれはもう一瞬でポイントが分かるから、企画書は要点だけでいいよ」
    と説明しました。

    そのメンバーの一人から、
    「社長はどのような時に企画を考えてる
    のですか?」
    と質問され、
    「卒業のかかった卒論の提出のように、
    自分が本気で追い込まれるような
締切を設けて、脳からアイデアを
出すんだよ」
    というような説明をしました。

    そう話したものの、最近は採点に時間を
    とられ自分自身があまりアイデアを
    考え抜く時間が十分に取れていないことを
    思い出し、自分のスケジュールの中の
    考える時間の比重を高めることにしました。

    企画を聞いている時も、その場で問題を
    指摘しアイデアを出していますが、
    短時間なので、後ろ髪をひかれる思いで
    時間切れになることが多いです。

    2年で2万も企画を聞いている、誰よりも
    情報が集まってくる立場にいる自分が、
    常に一番良い企画を出せるように、
    自分の脳を追い込む時間を確保して
    おきたいと思います。

  • 藤田晋bot
    藤田晋bot

    先日、ベストセラー「伝え方が9割 」の著者、佐々木圭一さんと対談させて頂きました。

    その時に佐々木さんから印象的な話を
    お聞きました。

    それは、日本のメーカーなどの企業は
    どうして製品の魅力の伝え方が下手なのか、という話題から出た話なのですが、
    「国民の大半が移民によって成り立つ
    アメリカのような多民族国家では、
    家庭で英語を話してない人にも
伝わるように努力している」
    というような話でした。

    逆にいえば、日本人は阿吽の呼吸の
ような感覚で伝わると思っているので、
    そこの意識が足りないということです。

    この話を、ここ数日間の会議で何回も
    引用させてもらいながら、Amebaの
    プロデューサーにUIの分かり難さを
    指摘しました。

    「色々盛り込み過ぎてるから、何のページ
    を意味していいるのか分からない」

    「この内容では、前後の文脈が違う。
    それではユーザーが混乱する」

    「意訳し過ぎてて、もう意味不明」

    「なんでもチュートリアルで説明するな。
    皆が読んでくれるわけではない」

    などなど。

    我々日本人は、同一言語を話す社会
    で暮らしているため、
    他人に何かを伝えることは、本来
とても難しいということを忘れる傾向が
    あるのではないでしょうか。

    「相手がなに人であっても分かる
ように作ってくれ」

    最近そればっかり言っていますが、
    強く意識するくらいがちょうど良いと
    思います。

    1
  • 藤田晋bot
    藤田晋bot

    昨年4月に経営者ブログを始めてから丸1年が経ちました。お付き合いくださり、ありがとうございます。
    初回の記事のタイトルは「新人へ贈る、気を付けるべき『付き合い』方」。サイバーエージェントの入社式で新人に贈った言葉を紹介しましたが、今年も、入社式で話すことをこのブログにも記したいと思います。
    今年の入社式では、「勝負どころの見極め方」についての話をしようと思っています。
    最初から最後まで全力疾走をして勝つマラソン選手はいません。社会人も長距離走です。常に張り詰めて仕事をし続けられる人はいません。自分なりのペース配分を考え、ここぞというところを見極めて集中し、死に物狂いで頑張る。それができれば、しばらくは「楽」になれます。

    勝負どころの重要性は、新人の皆さんも受験や就職活動で味わってきたことでしょう。例えば、中学や高校時代のほとんどを遊んで過ごしてきたとしても、大学受験時のほんの短期間に集中して努力し、有名大学に入ることができれば、その後の人生でメリットを享受できる。良いか悪いかはともかくとして、人生では勝負どころで頑張れるかどうかがその後を大きく左右することが多いのです。

    ただし、頑張る前に必要なのは「その時」を見極めることです。社会人になると勝負どころの見極めは難しくなります。期末試験やインターハイ、受験や就職活動など、学生時代であれば多くの勝負どころが、周囲と同じタイミングで訪れてきました。ですが社会に出れば、勝負どころは人それぞれ違うタイミングで訪れます。横並びで訪れるのはまれであり、8~9割はじっと耐えて待つ時間になります。耐えることができず、闇雲に勝負に出る人は、ほとんどが負けてしまう。要するに、功を焦って自滅するのです。

    ほんの少しの勝負すべき時間と、耐える長い時間の繰り返しの中で、いかに時機を見極め、正しい時に勝負強さを発揮できるか。つまり、社会人にはこれまで以上に、自分に勝負どころが訪れていると認識する能力が求められるのです。では、どう見極めればいいのか。
    ポイントは「環境の変化があり、かつ自分に関係があることかどうか」です。

    自力では何ともならない環境の変化によって、誰にでも「明らかにここが勝負どころだろう」というタイミングが年1回や2回くらいは訪れます。例えば、政府や会社の方針が変わったり、市場にブームが到来したりしたことで、関連する自分のプロジェクトや立場にスポットライトが当たった、といった時。社長が「これからはクリエイティブが重要だ」と言い出したら、その時こそ、クリエイター職の社員にとっての勝負どころなのです。

    私自身、そうした勝負どころで集中して頑張り、飛躍をつかみましたが、それ以外の期間はおとなしくしていました。サイバーエージェントで言えば、起業した頃とその後の「ネットバブル」の頃は勝負どころでした。最近では、世の中がスマートフォンへとシフトした変化を勝負どころと捉え、社内の体制も一気に変えました。チャンスはわりと見えやすい形でやってくるのですが、意外とそこに気づいていない人は多いのではないでしょうか。

    勝負どころの見極めには、「平常心」も求められます。マイペースで判断することが大事であり、周囲に惑わされてはいけません。例えば、同期が成果を出したから、自分もここで勝負をかけよう、というのは、早く功績を上げたいという焦りであり、先に述べたように自滅につながります。焦りは「欲」からくるもの。欲が絡むと、人は間違ったり、判断を見誤ったりするものです。
    ですから、これから社会人になる新人には、ぜひ、平常心で環境の変化を見つめ、それぞれの勝負どころで力を発揮していただきたいと思います。ただし「例外」があります。入社1年目は、2年目、3年目より目立つことができる「ボーナス期間」。誰もが共通して迎える、社会人最初で最後の横並びの勝負どころと言えます。研修期間だとしても、そこで頑張って注目を浴びれば、その後の社会人生活に大きな好影響を与えることができます。
    新入社員諸君、1年目のスタートダッシュは全員が勝負どころだよ。これを、今年の新人に贈る言葉としたいと思います。

    1
  • 藤田晋bot
    藤田晋bot

    一昨日の広告代理部門の終日会議は、
    外部環境よりも社内の問題、
    おもにスケールデメリットに焦点を絞って話し合いました。

    創業来拡大し続けてきた当社の広告代理事業本部は、現在社員数500名強、売上は全体の半分の約400億円です。

    規模の拡大とともに発生する問題を早期に発見し対処してきたつもりですが、現在はブレイクスルーすべき壁にぶつかっていると思います。

    いま私が気になっているのは、規模の大きさが故の他力本願です。

    多人数の組織に属していると「自分がやらなくても誰かが・・」
    みたいな安心感から、緊張感を失いがちです。

    それは当社にももちろんあると思います。

    しかし、それ以上に危惧しているのは、
    専門部署や専門家が増えたことで、個人の成長機会が失われているのではないかということです。

    ミーティングやアポイントに大人数で、
    「メディアAの専門です」
    「メディアBの専門です」
    「モバイルの専門家です」
    「SEMの専門です」
    「クリエイティブの専門です」
    「マーケティングの専門です」
    「技術の専門です」
    「上司です」
    「その上司です」
    「そのまた上司です」
    と、うじゃうじゃ参加していると、一見頼もしい気がしますが、
    たとえば営業だとすると、技術とクリエイティブはともかく
    (本人ができれば尚良いですが)
    モバイルやメディアやマーケティングなんかは自分が全部やれ。
    と言いたくなります。

    なんとなく専門部署の人を連れてくることで仕事が終わってしまうと、本人が勉強する機会を失ってしまい、セッティング職。みたいになってしまいます。

    人間はその気になれば何にでもなれるのに、素養としては能力の高い人材を採用しているのに、自分の能力を狭い範囲で決めつけてしまうべきではないです。

    もちろん、大人数で取り組むべき規模の仕事もありますが、それがコストに見合っているのかも、個別に判断すべきです。

    伝言ゲームによる時間のロス、仕事のミスも考えられます。
    多人数が関わることによるスピードの遅れは深刻です。
    そうなるともう所謂大企業病です。

    そんな状況に陥ったとき、自分が会社にひとりしかいない場合、どこまで自分でできるか、ひとり株式会社をイメージすると大組織の中で失われている自分の可能性は何か、を紐解くことがでできると思います。

    同じ商売をひとり株式会社で何でもひとりで切り盛りしているとあれもこれも自分でやるしかなくなるので、たくさんの成長機会を得ると同時に、無駄なことをやっている余裕がなくなり、優先順位が見えてきます。

    大きくなった組織を少しシンプルに軌道修正していきたい。

  • 藤田晋bot
    藤田晋bot

    うちの社員はポジティブでいいやつが
    多いと思います。
    それは会社の良さであり、ずっと大事に
    したいところではありますが、
    先日、まさにポジティブでいいやつで、
    社内で誰からも好かれるタイプの
    事業責任者をミーティングで頭ごなしに
    叱りました。
    「戦略の詰めが甘いんだよ!」
    彼を始め、その部署のメンバーは
    疑いようもなく一生懸命頑張りますが、
    トップの戦略が甘ければ、自分含めて
    みんなの努力が全て水の泡です。

    そのため、戦略を描くトップの立場の
    人の責任は重大です。

    これでもかというくらい抜け漏れを
    チェックして、あらゆる可能性を吟味し、
    しらみつぶしに問題を洗い出し、
    後悔のないよう、最後までしつこく、
    しぶとく考え抜かなければなりません。

    ところが、ポジティブな性格の人は、
    良い戦略アイデアがひとつ見つかると、
    「いける!いける!」
    「あとはやるしかない!」
    とか言って、すぐみんなで飲みに行って
しまったりします。

    トップが戦略の拙さを、前向きさや熱さで
    誤魔化してはいけません。

    ここで最後までネガティブに戦略をチェックしなかったわずかな時間が原因で、
    これから始まる戦略を実行するための
    長い日々が、徒労に終わってしまうかも
    知れないのです。

    また、戦略を考える際には、
    時には競争相手に打ち勝たなければ
    ならないので、競合が嫌がることや、
    相手を出し抜くような発想も必要に
なってきます。
    そんなとき、性格のいいやつで、
    人が嫌がることをするのが苦手な人も
    います。
    また、いい人が大多数のチームでは
    意地の悪い作戦が言い出しづらい
雰囲気になったりもします。
    それでは戦いの前に戦略を放棄している
    ようなものです。

    私は新卒の頃、
    「徹底的に敵をへこます法」という本を
    読むように勧められて、この本に影響を
    受けましたが、我ながら悪いやつでは
    ないと思いますが、仕事上は決して
    お人よしでもないと思います。

    ポジティブでいいやつの落とし穴とは、
    戦略が甘くなりがちということですが、
    思い当たる人は注意が必要だと思います。

    今日は夕方から、3時間半かけて、
    とある事業ドメインの重要な戦略会議を
    行いました。

    厳しい市場環境と向き合って、
    自社の戦略をネガティブに見直し、
    競争相手ができないこと、
    同業者の一歩先を読んだ動きなど、
    時間の許す限り考え抜きました。
    この時間は結構「ネガティブで悪いやつ」
    だったと思います。

  • 藤田晋bot
    藤田晋bot

    日曜日。
    今日はお酒も抜いて、秋の夜長にブログ更新します。
    最近役員会での流行っている言葉。
    「この事業のセンターピンはさぁ・・・」
    センターピンとはボーリングの中央のピンのこと。
    センターピンに当たらなければ、ストライクを取ることは
    できない。
    逆にセンターピンに当たれば、ほかのピンはパタパタ倒れる
    可能性が高い。
    つまり、本質的にもっとも重要なポイントを指す。
    グッドウィルの折口会長の著書の中に出てきて、なぜか当社で流行ってます。
    センターピンを見抜く能力を持っている人を、ビジネスでは、”頭のいいやつ”とか”優秀なやつ”という。
    学校でテストの点数が良いのとは似て非なるものである。
    つまり、物事の本質を見抜く能力。
    それではこの能力は、先天的なものだろうか?
    私は最近、それは違うと思いました。
    私の仮説を聞いてください。
    受験勉強を一生懸命すれば成績が上がって、頭がいいと言われるのと同様、ビジネスにおける頭のよさも努力次第ではないだろうか。
    おちまさとさんは、「企画とは”記憶の複合”である」と
    よく言っている。
    ビジネスにおける本質を見抜く能力、企画力、アイデア、先見力、そのすべては過去の記憶から呼び起こされている。
    つまり、記憶のストックが多いことが重要ということになる。
    過去の記憶のストックから引き出して、その事業の本質を見抜く。
    新しい企画を生み出す。
    現状を打破する方法を考える。
    それではビジネスに有益な記憶をたくさんストックする方法は何があるだろうか?
    一番は、できるだけたくさんの経験を積むこと。
    当社も若手社員からたくさん事業アイデアを募るが、実は大半ろくなものがない。
    逆に経験豊富な人材が考えた事業アイデアは質が高い。
    マンネリ化している会社では、たまにはフレッシュな人が考えた斬新なアイデアは有用なこともあるかも知れないが、本来は、やはり経験豊富な人が考え出すアイデアのほうが圧倒的に有用だ。
    だとすると、若い人はたくさん経験を積める環境に身を置いておかなければ
    ビジネス上の”頭のいいやつ”になれない可能性がある。
    次に、たくさんの情報をキャッチすること。
    人から話を聞き、新聞を読み、雑誌を見て、テレビを見て、インターネットを
    見て、本を読んで、他社のビジネスモデルを学んで・・
    仕事に有益な情報を得られるなら、遊んでいても構わないと思う。
    学校の勉強のように真面目であればいいとは限らない。
    ビジネスマンは常に新しい情報にアンテナを貼り、有用な情報に貪欲でなければならない。
    でも、最後はやはり自分の頭で考え抜く。
    記憶のストックをそのまま真似ているのではだめ。
    でも本質が見抜けるものも、オリジナルのアイデアが浮かぶのも、
    すべては”記憶のストック”があるからだ。
    ま、記憶のストックが多い人がビジネス上の頭のいいやつになりやすいというのは私の仮説なので。
    正しいかどうか解りませんけどね。

  • 藤田晋bot
    藤田晋bot

    ついこの前の話ですが、立ち上がったばかりの新会社の社長を、
    新卒で入社してわずか3年目の若い社員 に任せました。

    彼は1年目でネット広告の営業を経験し、2年目でマネジメントに
    抜擢した当社内でも異例に出世の早い社員。

    私は、彼は事業に対する情熱、バランス感覚など起業家的素質があり、
    将来有望だと思ってます。

    新会社のビジネスモデルは、とてもすばらしいアイデアで、来月のサービススタートに向けて日々前進中です。

    そんな彼から、メールで相談がきた。

    「いま準備している事業以外に、温めていたアイデアがあるのですが、それも同時並行ではじめていいでしょうか?」

    事業を任せたからには、相談に乗ったり、方向性をすり合わせることはあれど、口を出したくない。

    自分で考え、自分で決めて行動し、責任を持ってやって欲しいからだ。

    だけど、これだけは”ダメ”。

    若い人に事業を任せると、実にワンパターンでこの手の相談がくる。

    そして実によくある失敗のパターンだ。

    まだろくに実績が無いのに、ほかの事業に手を出してしまうのだ。

    経験の無い若い経営者が幾つも並行してできるほど、起業は甘くない。

    事業を始めたら、ある程度の実績を挙げるまで自分も組織も
    よそ見をしてはいけない。

    ひとつの事業に集中し、同じことを繰り返し、何度も工夫を凝らし、
    改善を重ねることがコアとなる経営資産を作るのだ。

    また、難題にぶつかったら、他の事業に手を出すのではなく、
    自分たちの逃げ場をなくしてそれを必死で乗り越えなければならない。

    難題は競争相手にとっても難題であり、難題を克服したこと自体が
    競争優位を築くことになるのだ。

    私は起業する前、先輩経営者にこうアドバイスされました。

    「『こういうのもやってるんですよ』なんて言って、何枚も名刺もってる社長はろくに成功してないでしょ?」

    確かに。

    例外もあると思いますが、そのとおりだと思います。

    いろいろやりたい気持ちは凄く解るけど、しばらくブリンカーつけたつもりでがんばって!

    1
  • 藤田晋bot
    藤田晋bot

    四半期に一度の役員合宿を横浜パンパシフィックホテルで行ってきました。 

    来春までのテーマは生産性向上。

    だから今回の会議は、ビジネスプロセスの見直しや再構築、組織や事業毎の最適化の話に終始した。

    今回の会議で気になったのは、やはり会社全体のスピードの遅れ。

    以前ブログに書いて 、私を含むトップマネジメントの先送りを禁止したことによって幾分改善された。

    しかし、まだ遅い。

    会社がもっと軍資金が少なく、キャッシュフローが小さかった頃なら倒産していてもおかしくないほど遅い。

    スピードの遅れによる損失は大きく、生産性の悪化に多大な影響を及ぼす。

    そんな危機感をもって組織図を見渡していたら、あることに気がついた。

    スピードの遅れの原因になっている、兼務の多さ。

    当社役員の宇佐美(ECナビ社長) からの指摘。

    A君が、1つのプロジェクトを集中してやれば1ヶ月でやれるものを、

    3つ兼務していると、1つのプロジェクトの仕事をしたあと、2つめを手がけて、2つめ仕事のあと、3つめを行っていたら、1ヶ月で終わるはずのプロジェクト1が、3ヶ月ないしはそれ以上かかる。

    集中していなければ仕事の質も劣化するだろう。

    当社のような多角化し、拡大している会社はこの状況に陥りやすい。

    当社の組織の歴史も、カンパニー制を敷いて個別の事業の集中力を高めたり、事業部制を敷いて横の連携を強化したり。

    集中と分散を繰り返している。

    おそらく今後もその繰り返しただろう。

    分散したときに、兼任が増えたときの弊害を意識し、マネジメントはできる限り、組織がひとつの事業に集中できる
    体制をつくっていかなければならない。

    話かわって。

    合宿の帰り、ふらりと一人で吉野家に寄った。

    (確か牛肉の輸入再開されたんだよな?久しぶりに牛丼たべよ)

    そんな風に思って。

    ところがまだ牛丼はなかった。

    (いま調べてみたら、まだ輸入再開の目処が立っただけのようです)

    仕方なく、代わりに豚丼を食べた。

    うん。美味しい。

    慣れ親しんだ牛丼と比べてしまうと、まだ物足りなさを感じるけど、絶対評価なら美味しいと思う。

    米国産の牛肉の輸入が禁じられたとき、吉野家の安部社長は確か、「創業来の危機」というようにコメントしていたように記憶している。

    それはそうだろう。

    事業を多角化し、収益モデルを多様化してきた私たちと違い、吉野家はそのストイックなまでの牛丼へのこだわりに強みがあった。

    会社存続の危機。

    豚丼のプロジェクトチームはさぞかし、使命感と危機感をもって、商品開発にあたっているのだろう。

    それは、商品ポスターに書かれた想いからも伝わってくる 。

    なんだか胸が熱くなりました。

    私はプロジェクトXのような番組が大好き。

    当社のプロジェクトも、スピードを上げ、品質を高めるには一番大事なのは使命感と危機感を持ってもらうことかも知れない。

    そんなことを考えながら食べていたら、ちゃんと味わわずに食べ終わってしまいました。

    豚丼の商品開発チームの皆様、ごめんなさい。

    ごちそうさまでした。

  • 藤田晋bot
    藤田晋bot

    社長になると歯に青のりがついていても鼻毛出ても誰も教えてくれないから、常に自らを客観視しておかなければならない。
(2年前のFacebook の投稿)

自分で自分を客観視、とても大事です。
    社長であるとか年長であるとかの時は
    もちろんですが、そうでなくても、
    成果を挙げれば挙げるほど、
    結果を出せば出すほど、
    耳の痛い話をしてくれる人はいなく
    なります。

    周りはちやほやしたり持ち上げるだけ
    になります。上手くいっている人に苦言を呈するなんて、おこがましいからです。

    良い時に調子に乗っている人は
    大体ダメになるのは自分を客観視することができなくなるからではないでしょうか。

    周囲に顰蹙を買っていても、
    誰かに不快なおもいをさせていても、
    嫌われていても、怒りを買っても、
    誰も言ってくれないから自分では
    気づけないのです。

    私も長くネット業界で経営者をやっている
    ので、取材などで、
    「生き残る秘訣はなんですか?」
    と聞かれることが多いのですが、
    最初に出てくる言葉が、

    「調子に乗らないことです」

    客観視することと謙虚であること。

    これがとても大切です。

    ネット業界でなくても
    盛者必衰の荒波を乗り越えてきた
    手練れ経営者にお会いすると、
    どんなにうまく褒めても、
    「いやいやいや、、とんでもない」
    とだいたい跳ね返されます。

    調子に乗ったら負けだと、
    自分を厳しく律しているのだとおもいます。

  • 藤田晋bot
    藤田晋bot

    サイバーエージェントでは半期ごとにスローガンを掲げています。
    これまでは「熱狂」「NEXT LEVEL」といった、攻めの言葉が並んでいたのですが、今年4月からの半期のスローガンは一転、「低姿勢」という言葉を選びました。
    昨年秋に掲載した「半期に1度『スローガン』の苦悩と効用」という記事にも書いたとおり、スローガンを選ぶ際は、「時流を表現する」ことと「予想を裏切る」ことを大事にしています。
    良い意味で予想を裏切り、意表をついた言葉を編み出せば、その言葉は社内でひとり歩きしてくれ、はやり、定着します。
    その意味で、今回の低姿勢というスローガンは成功しつつあります。
    思いついたきっかけは、社内をふらりと歩いていた時に遭遇した、とある社員の態度でした。
    その社員は取引先と携帯電話で話をしており、かなり乱暴な口調で先方のミスを責めていました。
    これを見て私は、「あ、これはいったん、社内をいさめ、冷やさないといけないな」と思ったのです。
    もともと、なんとなくですが当社の社員が浮足立ちそうな兆しを感じていました。
    それは、4月に本放送を開始したインターネットテレビ局「AbemaTV」の影響が大きいと思っています。
    テレビ朝日と一緒に組んで事業を開始し、番組作りの現場で、大物タレントや大手芸能事務所などと仕事をする機会が一気に増えました。
    このサービスには先行投資としてかなりの大金を投じており、お金を稼がせていただく立場から、使う立場になりました。
    先方からタレントの起用をお願いされるような営業も増えています。
    そうした中で、特に若い社員は、気分が良くなり、調子に乗りがちです。そうなると、偉そうな態度をとりかねません。
    人というのは、立場が上になった時に偉そうな態度や、上から目線の態度をとってしまいがちです。
    そうなりたくない、と思っていても、不思議と偉そうな態度になっていく。
    周囲の人がペコペコした態度をとってきたり、チヤホヤされたりすると、自分がそれほどの人物になったのだ、と思いたくなり、あるいは勘違いをし、偉そうにしてしまうものです。
    しかし、それは中身が伴わず「虚勢」を張っているにすぎません。
    「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ということわざがあるように、本当に実力がある人や、偉い人というのは、得てして謙虚であることが多い、というのが事実です。
    逆に、実力がなかったり、実るものがなかったりする人は、偉そうな態度をとりがちだというのも事実。
    そういう人を、皆、心の中では「滑稽だな」と思いながら、チヤホヤしているのです。
    実るものもなく、立場を後ろ盾に偉そうな態度をとるような人間にはなってほしくない。
    そういう思いを込めて、常に低姿勢であろう、というスローガンを選んだというわけです。
    単純に、へりくだればいい、おもねればいい、ということではありません。
    例えば、新卒採用の現場などで、「ろくな学生がいないなぁ」といった言葉を聞くことがあります。「いつからお前はそんなに偉くなったんだ」と思います。
    しかし、それと採用・不採用を見極めることは別です。

    落とすべき人は落とさないといけない。
    普段の業務でも、厳しい判断を下したり、ハードに交渉したりしなければいけない時はある。
    しかし、謙虚な気持ちをもって面接や交渉に臨み、「ありがとうございます」という思いを伝えながら、お断りすべき時はお断りしましょうということなのです。
    幸い、低姿勢という新スローガンは、浮足立ちそうな当社の社員たちを一瞬で冷やす効果があったと感じています。
    スローガンが当たった時は、みんながすぐにその言葉を日常で使い始めるのですが、さっそく社内表彰の受賞者が「これからも低姿勢で、おごることなく」と挨拶するなど、いつにもまして社内に浸透している様子です。
    先日、私はある人への怒りをあらわにした言葉をSNS(交流サイト)の「755」で発しました。
    すると、社員から、「社長、低姿勢ですよ!」と怒られる始末。
    組織を守るためにあえて威嚇をしただけなのですが、ともあれ、低姿勢という言葉を選んで良かったなと思いました。

    1