ログイン
詳細
ホワイト

全てのプレーが、野球の戦術の最善を考え尽くしていたが故に、美しかった金本知憲。 彼が監督となり、野球の才能、身体能力、なにより将来性を強く信じて、ドラフトで見事に射止めた選手、横田慎太郎。 名門、鹿児島実業で、一年生からレギュラー、三年生の時には、所謂4P、四番打者にしてエースだった。 監督は、何年かは結果が出なくとも、必ずや素晴らしいプロ野球選手になると信じて、ファンやマスコミの野次にも負けずに使い続け、ファームでもしっかりと育てていた。 野球の神様は、彼に全てを与えていた。 プロの経験だけが足りないが、当たればとんでもない打撃力。 韋駄天の如く速く機を見て敏なる走力。 なにより、タイガースのライトという、外野手の最高峰たるポジションでも、堂々たる守備力。 だが、別の神様が妬けたのか、横田さんは、脳に命に関わる試練を与えられてしまう、 懸命なリハビリ、金本監督を筆頭とする、仲間たちの暖かい支援。 しかし、彼の身体機能が完全に復活することはなかった。 なにより、大切な視力が。 引退試合の舞台、ファーム球場の、鳴尾浜。 視力がままならぬ彼には打席は与えられず、せめてもの花道にと八回の守備に付かせてもらえた。 2アウトの後だったのは、何も起こらずに、センターにいる姿を見せるだけでも、横田慎太郎という選手がいたことを記憶に留めて置いてもらいたいという、阪神タイガース一丸の願いだったのか。 ライトではなくセンターだったのは、もしや打球が来ても、少しでも右か左に寄っていれば、両翼の選手がカバーできる、と考えたのかもしれない。 だが、野球の神様の無念からの願いか、打たれたボールは、センターの彼の頭上へと、真っ直ぐに舞い上がる。 プロ野球人生最後の、運命の打球。 神様は、彼に最後のプレーをさせたかったのか。 あとは、動画でご覧ください。 動画を見たら『奇跡のバックホーム』を読んでください。 横田慎太郎という、野球選手としての全てを与えられ、そしてその全てを奪われた、一人の天性の男がいたことを、憶えていて欲しいんです。 ( 。・_・。 ) ⚾️ #横田慎太郎 #奇跡のバックホーム #幻冬舎

前へ次へ
NE MU IN DE $ 10
トーク情報
  • ホワイト
    ホワイト
    投稿画像

    ウチの庭の、金木犀。
    花が、咲き誇りまくっちょります ©︎ろこ。
    薫りを、振り撒きまくっちょります ©︎ろこ。


    金木犀を見ると、私は小学校の「手洗所」を思い出すんです。

    木造二階建ての校舎に、千人からの児童が通う、マンモス小学校だった、我が母校。
    裏門のそばに、別棟でトイレが建ててありました。
    石の壁に用をたして、下の幅広な溝を流してるいく、小便所。
    もちろん汲み取り式の、大便所。
    風が吹くと、カラカラと音を立てて回るトップエンドがついた、あまり役に立っていそうもない、排気用の煙突。

    母校の、百年からの歴史を物語る、古い古い作りの、「手洗所」の看板も凛々しい、由緒正しきトイレだったんです。

    そのそばに、消臭用も兼ねてでしょう、大きな金木犀が植えられていました。
    秋の盛りには、それはもう甘くて芳しい薫りで、トイレの悪臭を和らげてくれていたんです。


    金木犀で思い出す、もう一つのもの。
    それは、あの曲なんです。

    鳳晶子さんの「みだれ髪」を入れた歌詞から、「明星」を「みやうじやう」と読む粋。
    与謝野鉄幹との道ならぬ恋の、自らの熱情を歌った歌集を持ってくる若さ。
    「あの高速道路の〜」の疾走感は、晶子の熱い歌の引用で、よりその勢いを増すように感じられます。

    一発屋でしたが(失礼)、この曲は、私には忘れえぬ名曲なんです。

    それでは聴いてください、
    キンモクセイで
    『二人のアカボシ』



    ( 。・_・。 ) 53

    3
  • ホワイト
    ホワイト

    『二人のアカボシ』
    演奏:キンモクセイ
    作詞:伊藤俊吾
    作曲:伊藤俊吾

    夜明けの街 今は こんなに
    静かなのに また これから 始まるんだね
    眠る埋立地(うみべ)と 化学工場の
    煙突に 星が 一つ 二つ 吸い込まれ

    沢山 並んだ 街の蛍たちも
    始まる今日に 負けて
    見えなくなってゆく
    君とも 離れることになる

    あの 高速道路の橋を
    駆け抜けて 君 連れたまま
    二人 ここから
    遠くへと 逃げ去ってしまおうか

    消えそうに 欠けてゆく月と
    被さる雲は そのままに
    二人のアカボシ
    遠くへと 連れ去ってしまおうか


    橋の継ぎ目と 二人に届く
    電波には 懐かしいあのメロディーが
    聞こえてるかい 「みだれ髪」に
    沁みるよう 明星(みやうじやう) 遥か 彼方へ

    見渡せば 青 続く信号機が
    二人の想いを
    照らせばいいのにな
    明日の僕らは 何処にいる

    また 今日も 汚れてく街は
    蝕む煙を 吐き出す
    君の 知らない
    遠くへと 連れ去ってしまおうか

    瞬かない星が 一つ
    夜明けの街に 消えてゆく
    二人 ここから
    宛てのない明日を 探そうか



    僕の決意と 伝えきれない
    想いが 街の音に 消えないうちに

    朝焼けの水蒸気が
    隣の空を彩る
    懐かしいメロディーは
    風と共に 終わる
    君の 髪の毛が 震えてる

    あの 高速道路の橋を
    駆け抜けて 君 連れたまま
    二人 ここから
    遠くへと 逃げ去ってしまおうか

    さようなら 街の灯りと
    月夜と 二人のアカボシ
    最後の想いは
    君が 振り向く前に 話そうか


    夜明けの街

    夜明けの街

    夜明けの街



    ( 。・_・。 ) ♪

    #二人のアカボシ
    #キンモクセイ