「暗殺」完読。
色々な伏線が張り巡らされていたのに気づいたのは、中盤の元総理が撃たれた後の事でした。
前半は、凶弾に倒れ元首相が死亡した事実が先に頭にあったから、フィクションの「物語」として素直に読み進めてしまい、後半の記者の取材や、含み持つ登場人物達のやり取りになんだか違和感を感じていった、この違和感はなんだろう?と、どことなく頭の片隅にありながらも、物語は人を繋げながらも、ハラハラと進んで行くから、止まらない。
読んで行くうちに、「やられた」と心の中で気付いたのは、「禁懕(きんえん)」の言葉が出てきた時でした。
あーそうか、フィクションなんだ、最初からフィクションなんだ、だから後半は色んな見方、可能性、警察の捜査や、アメリの介入、教団の真相、全てを示唆しているんだ❗❗
前半の物語は当たり前のようで、当たり前じゃないのに、そうであるかのように、読んでしまった私。
ミステリー=謎解き
みたいなイメージが払拭された瞬間でした。
この小説の流れがミステリーだったのか😅
「暗殺」は知る事のない「闇」があり、小説として面白かった。
知識を得る事のできる小説でそれだけでも価値があるのに、それ以上に自分の先入観や、読み方を問われる小説でした。
作家って凄いなぁ。
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