焼酎メーカーの2014年売上高ランキングで、芋焼酎「黒霧島」の霧島酒造(宮崎県都城市)が3年連続でトップになった。同社は売り上げも伸ばし好調だ。ただ、焼酎全体ではアルコール離れの影響もあって伸び悩んでいる。
帝国データバンク福岡支店が、焼酎の売上高が5割以上を占めるメーカーを対象にまとめた。
1位の霧島酒造の売上高は前年比9・1%増の565億円。黒こうじ仕込みの「黒霧島」が好調で、九州だけでなく、関東などでもブランドが浸透した。麦焼酎「いいちこ」の三和酒類(大分県宇佐市)は3・6%減の482億円で2位。
上位50社の総売上高は2853億円で、前年比0・3%減。前年割れは3年ぶりだ。減収は29社で、前年より5社増えた。帝国データバンクは「焼酎ブームが去り、人口減や若者のアルコール離れの影響が出ている」と分析する。(柴田秀並)
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