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LOS INGOBERNABLES💀
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23歳の頃、俺はクズニートだった。 母子家庭だったから母親は俺に辛い想いをさせたくないって思ってたんだろうな。 結構甘やかされて育った。 苦労して入れてもらった大学も2年に上がれなくて中退して、それからずっと家に引き篭もって2ch三昧やってた。 ネットに毒されて女を差別するような話や、政府とか世間に対する不満(新聞やニュースなんて見ないからネットの偏った知識)なんかを毎日母親にぶつけていた。 いつもと同じように、俺が引き篭もっているのは世間のせいだ、みたいな話をしていたら、いつもは黙って聞いているだけの母親が 「そんなにこの世が嫌なら、お母さんと一緒に死ぬか?」と言った。 怒っている顔でもない、悲しんでる顔でもない、無表情なんだが目だけを大きく見開いた顔で俺を見ていた。 そこで生まれて初めて「あ、失敗した」って思った。 失言だった、という意味ではない。俺は人間として失敗作なんだ、と気づいた。

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