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Photographer toshi

タピオカの次はバナナジュース? 横浜で新たな潮流、専門店や新商品続々 ジューススタンドの定番バナナジュースを巡り、横浜市内で新たな潮流が起きている。調理法や素材にこだわりつつも、1杯300円台のお手ごろ価格で新鮮な味を楽しめる専門店が続々と出店。トロッとした柔らかい食感で、ストローで吸い込むと、さわやかで自然な甘みとかすかな酸味が口の中に広がる。タピオカドリンクに続くブームが横浜発で始まるかもしれない。  「賞味期限18分」─。  インパクトのある看板で、バナナジュースのイメージに新風を吹き込むのは、昨年12月に同市中区の「横浜ワールドポーターズ」にオープンしたバナナジュース専門店「バナナショック!!」だ。  健康志向に応えて独自に熟成したバナナと牛乳のみで調理し、砂糖は不使用。カカオや練乳イチゴ、プロテインなどトッピングも20種類以上。バナナの濃厚な甘みやもっちりした食感などが好評で、週末で多い時には1日150杯近く売り上げるという。  18分という「賞味期限」の短さについて、女性店員は「最もいい状態で早めに飲んでいただきたい」とアピール。運営会社の尾関陽介社長は「バナナ人気は年代を問わず、ターゲットが広い。タピオカの次に来るドリンクとして手応えがありますね」と強調。孫と来店する年配客も多く、親世代からは「タピオカをかみ切れない幼児にも、バナナなら安心して飲ませられる」と好反応の様子だ。 ◆栄養価の高さに着目  JR東神奈川駅(同市神奈川区)そばにも昨年末、専門店「横濱バナナジュース」がオープン。代表の阿部紀美子さんがバナナの栄養価の高さなどに着目して開業した。  牛乳との相性をみながら「酸味もあって甘さがくどくない」というエクアドル産バナナを厳選。砂糖不使用、賞味期限は20分をうたう。近隣の学生や周辺住民らが来店し、リピーターもつき始めたところだ。バナナのリラックス効果にも目をつける阿部さんは「一息つく時にはバナナジュースということを定着させたい」と意気込む。 ◆フレッシュさが売り、健康志向も追い風  既存店のてこ入れ策として、バナナジュースを投入する動きもある。  東名高速道路下り線の港北パーキングエリア(同市緑区)の売店「横濱亭」では昨秋、国内で希少な台湾産バナナを使ったバナナジュース「台湾バナジュー」を発売した。台湾南端・屏東県(びんとうけん)の完熟バナナで、さわやかな甘味に富んだ口当たりが特長。腹持ちの良さもあり、家族連れから長距離トラックのドライバーまでさまざまな人が買い求めている。  売店を運営する中日本エクシスは「注文を受けてつくるフレッシュさが売り。タピオカがブームになった後で新たな商材として目新しさでも存在感を出せる」と期待を込める。  バナナの流通に詳しい、横浜市中央卸売市場の青果卸「金港青果」(同市神奈川区)果実部の塩谷幸史さんはバナナジュースのブームについて、「バナナ自体の人気がある上、エネルギー源となる糖質が手っ取り早く摂取できるなど栄養面で優れ、健康的なイメージがある」と説明。その上で、「近年は産地や品種が増え、通年で安定した数量を値ごろな価格で調達できるので、流通面で商材として使いやすいこともあるのでは」と語った。 神奈川新聞社

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