ログイン
詳細
AKB本箱ヲじ

取り敢えず難しい話は無しで、ごく普通の常識的・良識的市民感覚で、客観的に逐一田野さんの発言を検証していきましよう。 下線① 個人の好みを言っているだけで、韓国人は嫌い(=嫌韓)とは言ってない。よって何の問題もない。 下線② これも同上。ただしこう言えば曲解されることもなかったかと思う。→可愛いと思っている韓国人に、生物学的にも人類学的にもなれる筈もない(数百年に及ぶ混血の繰り返しを別にすれば)韓国人になりたがっている日本人は嫌いだ、と。 さて、ところが、③と④にはともに言葉のチョイスに謝りがある。さらにところが、その誤った言葉のチョイスに於いて、韓国及び韓国人には何の関係もないのです。 どういうことか。③「許される人と許されない人がいる」個人がその人の責任に於いてどんなメークをしようがしまいが、田野優花さんにそれを許可する権限などはありません。④「似合う人だけにして」同じく田野優花さんに命令形で指示をする権限などはありません。この場合どういうチョイスが良かったのか「私個人の美的センスからいうとやっても良い(似合う)人とやって欲しくない(似合わない)人がいると思うので、似合う人にだけやって欲しい」と言うべきところではなかったでしようか。 というのが言葉のチョイスの誤りですが、しかしそれは韓国も韓国人も何の関係もないというわけです。何故かと言えば「韓国メーク」を「米国メーク」や「中国メーク」と言い換えても文脈上何の不都合もないからです。つまりただ単に似合わないことはやらない方が良いと思いますよ、と言いたかっただけと読み取る方がまっとうなのです。 よって③も④も問題無し。 困ったことに⑤と⑥が問題なんです。⑤も⑥も実によく似た微妙で曖昧な文にされています。おそらく偶然そうなったのではなく、そういうふうに田野さん自身が持って行ったのです。 どこがどう問題なのかを先にみてみましよう。「韓国行ったらみんな整形したって思うよ」これは率直に言って極めて重大な問題発言です。ただし、誰にとって重大かと言えば、観光や食べ物趣味で訪韓した日本人にとって重大な問題発言なのです。そりゃそうでしょう。本場の、キムチ料理が食べたくて訪韓したのに、整形したってきめつけられてはたまったものではありませんよね。つまりここでも韓国人にとつては何の問題もない、、、ようですが、残念ながらこう解釈することもまた可能なのです。「韓国=整形するために行くところ(それ以外の目的で行くところではない)」そう言われれば韓国の人が怒るのは当たり前です。しかし皆さん、田野優花さんは無論バカではありません。ご存知の通りあの高名な演出者にミュージカルカルの主役にいきなり抜擢される程の器です。おそらく直感的にこれはまずいことを言ってしまったかなと感じ取ったのでしよう。皆んながではなく「私は」と最後に付け加えて敢えて微妙に曖昧さを持たせたのでしよう。 そして⑥も、いや、これは如何にもまずい。しかし不思議にも⑤とおなじ文の構成になっているのが面白い。先ず「韓国とかハングル文字書いてる人」即ち日本人のことを否定的に評価している。あくまでそういうことをする日本人のことを言っているのです。が、ここでも「韓国とハングル文字が嫌いだからそれをつかつている日本人も嫌いなのだろう」と追及され得る余地がある。(ただし嫌い=嫌韓)という言葉はない。そこでやはりストレートでまずかったかなとおそらく感じた田野さん、「ちょっと無理です」と微妙な言葉で曖昧化を図ったようですね。 つまり、⑤も⑥も、再度他の解釈ができないように本意を告げ、尚且つ誤解されやすい文だったと、訂正謝罪することは寧ろ必要なことであった、と私は考える。ただし、この訂正謝罪の必要性を認識するためには、じつは今ここまで考察してきた一般人の市民的常識判断を超えた、或る特定の判断もまた必要なのです。そしてそれは今後極めて重大な経過を辿る可能性さえあるのです。それはさらにこの文章で明らかにされるでしよう。兎に角、かくして⑦の如く、田野優花さんの謝罪文が発表されました。 (続く)

前へ次へ
AKB本箱ヲじのトーク
トーク情報