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AK

視聴者から届いた質問は「スポーツ界から完全に体罰をなくすにはどうしたらよいでしょうか?」というもの。苦笑いを浮かべた落合氏は第一声で「これはね、永遠になくならないと思います」と断言した。  そのうえで自らの経験談を披露。「ただ体罰に関していうと、監督に就任した時に暴力は絶対にダメだぞ、と。“暴力をした時点でユニホームを脱がせるからな”というようなことを言って。本当にこの首脳陣は暴力を使わないんだ、とことを選手が分かるまでに5年掛かりました。在籍8年間で、暴力沙汰は一切なかった」と、04年から就任した中日監督時代を振り返った。  そのため、体罰をなくすカギは指導者だと示唆。「上に立つものが、はっきり(体罰を)やったら、こういう処罰を受けるということを言えば、なくなる可能性はある。それを言わなければ、見て見ぬふりをされるということがあるのであれば、暴力は存在するんだろうと思います」と語った。  さらに「体罰、イコール、言葉の暴力ということも含まれているんだろうし。人間には感情があって、その感情に任せて、暴言を吐いたり。言った本人は何とも思ってないんだろうけども、言われた本人がどういう受け取り方をするかによって、パワハラというのが存在すると思うので、それをなくすには、非常に難しい問題」と口にし、言葉のハラスメントについても思いを語った。  また「これは指導者だけじゃなくて、同僚にも言えること」と話し、「我関せず、というのが一番いいのかもしれないけど、指導者はそういうわけにはいかない。だから感情を殺してまでもやるだけの人間が現れれば、なくなるということはあるでしょうけども、人間は感情の動物といわれるぐらい重要視されているので。だから、なくすにはどうしたらいいでしょうか、という質問というのは、色よい返事はなかなかでませんね」と、感情的になる人間だからこそ、なくならないのだと話した。  「お互いの相互関係がうまくいけば、同じようなことを言われてもパワハラだと受け止めないし。嫌な人から言われれば、優しい言葉でもパワハラだという受け止め方をするだろうし。なかなか難しい問題。スポーツ界だけでなく一般社会にも言えることなんだろうけど、これをなくすというのは永遠の課題で、おそらく生涯なくなるということはないんだろうと思います」と結んだ。

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