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たかチャンス⊿のTALK
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    #1483『齋藤飛鳥論 Goodbye to the privileges of high school days(後編)』

    13歳だった齋藤飛鳥、21歳。
    変わった事、そして変わらない想い。

    齋藤飛鳥。乃木坂46第1期生。
    東京都出身。8月10日生まれ(21歳)
    愛称あすかちゃん。sweet専属モデル。
    1st写真集「潮騒」は累計20万部を発行。
    乃木坂46表題曲では4度のセンターを務める。
    「情熱大陸」「アナザースカイ」に単独出演。
    2020年夏公開予定の映画「映像研には手を出すな!」では主演を務める。

    今から6年前。初めて齋藤飛鳥に出会った。その15歳の挨拶はとても暗かった。TV越しに観る当時の乃木坂46としての彼女は「甘えん坊」の印象。彼女のファンはそれを「妹みたい」だと喜んだのかもしれないが、私はずっと引っ掛かっていた。そのキャラクターを利用して事ある毎に目の前の困難から逃げている様に感じたからだ。それは個人の現場でも同じだった。グループの中では誰かがやってくれるのだろう。そんな環境に慣れてしまい、個人の仕事に於いてもその癖は度々出ていた。ちゃんと注意すべきだったのか?いや逆効果だと思い、一言だけつぶやき目を逸らした「君の態度は通用しないよ」と。それでも予想出来得る反応はなく、彼女は自分の硬い殻に閉じ籠っていた。傷つくにはまだ幼かった。今の彼女の活躍から見れば信じられないが、当時の彼女は選抜とアンダーを行ったり来たり。たとえ選抜に復帰しても「常に3列目」に居るメンバーだった。それはそうだよなって思った。そのぐらい当時の齋藤飛鳥はモチベーションの低いメンバーという印象だった。正直、苦手だった。

    2年後。そんな彼女がふと変わった瞬間があった。挨拶が明るくなったのだ。最初はぎこちなく感じたが、その精一杯の笑顔から溢れ出る物は「変わろう」とする最初の一歩だった。かと言って、すぐに仕事のレベルが上がった訳ではなかったのだが、彼女の中から「甘え」という物は無くなっている様に見えた。聞けば、当時乃木坂46で初の福神メンバーに選ばれた頃だった。以降は見る見る成長を続けた。ただの幼き少女は、その殻を破り大人の女性になり始めた。ある時、初めて本音で語った事がある
    「あの頃は、本当に自分には価値がないって思っていて。正直、乃木坂も辞めようと思っていました....ただのワガママで。人として未熟で」
    そして一年後、彼女は乃木坂46のセンターを飾る事になる。それ以降の活躍は、私が語るまでもないだろう.....

    そんな齋藤飛鳥も、21歳になった。

    昨夜、気になってAbemaTV「乃木坂世界旅」を観てみた。2人のスペイン旅。そこにはまるで妹の様におぼつかない星野みなみの隣で、実に頼もしい彼女の姿を見ることが出来た。正直驚いた。元々、他人想いの所はあった。乃木坂の話をしていても後輩メンバーの事をよく気遣っている印象を受ける。もっと仲良くなりたいらしいが、中々上手くは行かないらしい。そして、あの日初めて語った時、こうも言っていた
    「かと言って、今の(福神に選ばれた)自分にも価値はないなと思っています。グループに居ると自然と競争を仕立てられる。それは誰かがそうしろとか言っている訳じゃなくて。特に若い子はみんな感じていると思う。でも気付いた事があって....みんなベクトルは違うんだと。あるじゃないですか?「アイドルはこうあるべき」とか「乃木坂はこうあるべき」とか。でも実際そんな声に怯えているのは、紛れも無い私たちであって。最初は受け入れられないかもしれないけど、もしかしたらそれが個性なのかもしれないし、その子なりの精一杯かもしれない。でも若い頃はどうして良いのかも分からないから、みんな頑張っちゃう。最初は私もそうしてたんですけど、やっぱり無理で。だから選抜も外れたし、そこから自暴自棄になった事もあったし。だからもし、これから自分に役目があるのだとしたら、後輩が私と同じ悩みで苦しんで欲しくないなって。そう思っています」

    齋藤飛鳥は自分の事を語りたがらない。
    だけど、乃木坂の事を語る時、それは何かを守る様に語り出す。1期生最年少で加入し「甘えん坊」キャラで行くしかなかったあの頃。だけど、本当の彼女は最初から冷静にこの世界を観て来た。だから傷付き、暗がりの時も過ごした。でもだからこそ....

    本当の彼女は誰かの為に生きて行ける人
    本当の彼女は誰かの盾になれる人
    そして、誰かの希望になれる人

    それが齋藤飛鳥の本当の価値だと思う。

    ここにいない誰かもいつか
    大声で歌う日が来る
    知らない誰かのために....
    人はみな 弱いんだ
    お互いに支え合って
    前向いて行こう

    彼女の旅はきっと誰かの笑顔で溢れてる。