「誰の責任でもない。本人が勝手に望んでやった報いなのだから、自業自得だ」というように用いられます。この言葉は、サンスクリット語の漢訳語で直訳すると「自分の行ったものごとを自分で獲得すること」となります。なにかを言ったりやったりすれば、必ずその結果が自分にもたらされる。逆に、なにかが起きたならば、それはかつての自分の行ないが原因になっているというのが、古代インドの業(ごう)という考え方です。ここで重要なのは「自分」なのであって、とかく、なにか具合の悪いことをしたら、他人に責任転嫁をしようという人がいますが、善いことをすれば善い結果が、悪いことをすれば悪い結果が自分にもたらされる「因果応報」ということもあります。
今日の結果が明日現れるとは限らない。十年後、あるいは三十年後かも知れない。毎日、善い種まきをしたいものです。
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