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いく丼大盛り一丁‼︎

「アイドル坂」 201x年12月31日大晦日、なんてことないどこにでもある普通の大晦日、そんな普通の大晦日の日に人生の一大決心をした普通の少女の物語です。 響「田舎で見た蛍とは比べ物にならないよ、サイリウムってすごいよ、母ちゃんアイドルって…、アイドルってすごいよ…!!!」 201x年12月31日大晦日。 母「響、いつまで寝てるの!今日は大晦日なんだから早く自分の部屋を掃除して、いろいろ手伝い頼むわよ!」 響「わかったよー、うるさいなぁ!」まったく、大晦日だからってなんだっていうんだよ。 佐藤響12歳秋田県秋田市勝平小学校の6年生、自分と友達以外は受け入れたくない年頃の女の子である。 母「あんた春には中学生なんだからね、もっとちゃんとしてくれないと困るわよ。」 響「はいはい、わかってますよーだ」だいたい、ちゃんとってなんだよ。 ぶつぶつと小さく反抗的な言葉をつぶやきながら部屋の掃除を始めるパジャマ姿の響。 あからさまに親に面と向かって自分を主張できるほどの勇気はまだ持ち合わせていない。 佐藤家では毎年大晦日になると父方の親戚が集まりそのままみんなで近所の神社へ初詣に出かけるのが恒例の行事となっている。 しかし、今年の響はいつもとは違う年越しを考えていた。 響「おっ!ラインだ、美香からだな」 みかと言うのは響の幼なじみで1番の親友である。 美香「いよいよ今日だね、もちろん大丈夫だよね!」 響「大丈夫!超楽しみ!」 美香「じゃあ、12時に校門前ね!」 響「了解!」 響にとっては人生初の大冒険になる。大晦日の夜、家族以外との初詣。 夕方近くになると、親戚が続々と響の家に集まってきた。父や父の兄弟はあっという間に酒盛りを始め早々にめんどくさい存在と変わっていった。母達はほぼ台所にこもりきりで明日のおせち料理の仕込みに忙しそうだ。子供たちと言うとよりも皆歳が下なので正直言って鬱陶しいのだ。 そんな中、毎年変わらずテレビから流れてくるNHK紅白歌合戦。誰がつけたのか、誰が見ているのかわからないが、いろいろな人たちの隙間を縫ってその音は響の耳に届いていた。響としては紅白ではなくできればお笑い番組を見たいところなのだが、田舎の大晦日と言うのは親戚集まり紅白がテレビから流れている。こういうものだと諦めていた。 テレビ「次は紅組、初出場の乃木坂46です!」 続く…

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