約1か月後に控えたラグビーの祭典であり世界三大スポーツ大会のひとつであるラグビーワールドカップ日本大会前のパシフィック選手権で世界ランク9位の強豪フィジー代表をはじめトンガ代表、アメリカ合衆国代表を倒し優勝を決め、日本代表はまだ課題はあるものの順調に仕上がっていることを世界に知しめてくれた。
『Xファクター』松島幸太朗も活躍し順調な仕上がりを見せてくれた。
「2019年ラグビーワールドカップ日本大会は出てみたいですね」
彼が我らが母校桐蔭学園を卒業し南アフリカに武者修行に行く前に言っていたことを私は鮮明に覚えている。
卒業後3年間の序盤は試行錯誤していて、南アフリカ武者修行の最後の方は南アフリカU20代表合宿参加要請が来るほどまで活躍していた。前日本代表ヘッドコーチであるエディ・ジョーンズ氏に発掘され、正直なところ、高校卒業時には想像すらしていなかった2015年ワールドカップイングランド大会では4戦全戦先発フル出場と活躍した。3勝しながら超強豪南アフリカに世紀の番狂わせをしたのもありベスト8(決勝トーナメント)には進出できなかったのは有名な話だ。
2015年ワールドカップイングランド大会が終わった後、彼は「2019年ワールドカップ日本大会は出場するだけではなく【エースとして活躍しチームの勝利に貢献すること】」を目標においた。
15番フルバック
として。
イングランド大会では五郎丸選手が15 番フルバックで彼はウイング(11番ないし14番)であった。ユーティリティプレイヤーではあるが、桐蔭学園高校時代でも所属チームのサントリーサンゴリアスでも任されていた15番フルバックへのこだわりが強いことは各種メディア情報からも分かるように周知の事実だ。しかしながら、ワールドカップ日本大会直前である最近は、全試合先発でウイング14番で出場している。
彼はプロアスリートであるから与えられた役割を最大限果たしチームの勝利に貢献をするために働くことは当然である。それは、パシフィック選手権での彼の働きを見ていても明らかである。
彼とは彼の仕事(ラグビー)の話をほととんどしない。学生時代ラグビーをしていたとは言えプロアスリートの経験がない私が、彼の領域に図々しく入っていたら失礼であるし、日本代表としての守秘義務もあるだろう。
「自分がエース級の活躍しなければいけない」
と彼自身は当然思っている。本来の15番フルバックではなく14番ウイングとしてワールドカップ直前のテストマッチ全試合で連続先発出場しているとは言え、まだ彼のポジションが保証されているとは断言できない。
ユーティリティプレイヤーである彼は、ワールドカップでは14番ではなく本来の15番か、観客をワクワクさせる13番センターかもしれない。当然だが、私にも現時点正解は分からない。
ただ、私はひとつ確信を持っている。
安泰という言葉を捨てられ激しい競争にさらされハングリー精神の塊となった『Xファクター』松島幸太朗は来たるワールドカップ日本大会で大暴れすることは間違いない。
(記: 西原貴志)
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