カレー👳🍛
カレーの文献を遡ると、日本で最古の調理法はカエルを使ったものになる
明治5年(1872)の『西洋料理指南』という本に記載されている
日本には英国経由で伝来したが、現在主になっている米に合わせての食事法は南インドに由来すると思われる
それというのも北インドは麦=パンの文化圏であり、南インドはスープ状の料理が多く、ご飯に合わせるのが主だからである
いわば北インドはドライ・タイプということになる
カレーと言えば欠かせないジャガイモ、タマネギ、ニンジンが揃って使用されるようになったのは日本では意外に歴史が浅い
ジャガイモは慶長8年(1601)にジャワ島のジャガトラ港からオランダ船によって伝えられた
当初は観賞用で野菜としては広まらず、本格的に広まったのは明治10年(1877)前後で、札幌農学校にクラーク博士が来た頃である
タマネギも伝来自体は古い
南蛮船により18世紀に伝えられたが、本格的には明治17、8年頃にヨーロッパの品種を導入してからになる
北海道と大阪で栽培に成功して以来のことである
ニンジンも中国から17世紀に伝来した記録がある
しかし西洋系の長ニンジンの系統であり、現在よく見られるものは江戸時代後期、長崎に伝えられた
本格的には明治以降、フランスなどの品種が入ってから広まっている
#カレー
前へ次へ